このブログもちょうど10年目ということで、いわゆる18禁ゲームについて最近思ったことを色々書いてみようかなと。
すごい身勝手なことをたくさん言ってますが何卒お許しください。完全に個人の見解です。
まず、私は男性向けの18禁ゲームも大好きでして、遊んだタイトル数で言えば圧倒的に男性向けの方が多いです。
別に男性視点で可愛い女の子をヒーヒー言わせたいわけじゃなくてですね、「エロくて面白い」を探すとどうしてもエロゲに行き着いちゃうんですよね。
単純に分母の差というか、市場の大きさ的に選べる作品が多いからだと思うんですけど。
で、先日Keyの新作ティザーサイトが出来たんですよ!!!
麻枝 准が原作・メインシナリオを手掛ける完全新作ゲーム『Heaven Burns Red』のティザーサイトが本日公開されました!
『Heaven Burns Red』はKeyとWFSが贈るスマートフォン向けRPGです。
▼詳しい情報は下記ティザーサイトをご覧ください!https://t.co/9A1EmEbGyN#ヘブバン #麻枝准 pic.twitter.com/LV99VpemUU
— Key開発室 (@key_official) November 28, 2019
掲載されている麻枝准さんのコメントにある、
PCでノベルゲームをプレイするという文化が失われつつある今、普及率の高いスマートフォンに対応した本企画はKeyというゲームブランドが生き残るための希望です。
という言葉に、心がズッシーーーーーンとなりまして。
非18禁の「CLANNAD」がすごく有名なのでご存知の方も多いと思うんですが、男性向けに興味がない方に少しだけ紹介すると、Keyの麻枝さんといえば、それまで「萌える」「抜ける」が大半だったエロゲに「超泣ける」をぶっこんだ方です。
今ではストーリーに重きを置いた作品なんて全然珍しくないですが、そもそも「抜ける」があんまり重要じゃなかった私にとっては感謝しきれない大恩人。
私の大好きなすみれの蕾なんかもモロに影響受けてると思います。
そんな第一人者に「PCでノベルゲームをプレイするという文化が失われつつある」と言われて、これは本当にのっぴきならない状況で、今まさに瀬戸際なんじゃないか、と改めて強烈に実感したわけです。
大好きなものがこの世から消えようとしているのを肌で感じるって、プレイヤーにとってもすごく辛いです。
で、この10年のエロゲ遍歴を色々と思い出してました。
解禁と同時に、ずっとやりたかったニトロプラスとかTYPE-MOONとか美蕾とかティアラモードとかの作品を猛烈な勢いで崩して、2009年にやっと最新タイトルに追いついたんですよ!
それが18禁乙女だと「すみれの蕾」、ボブゲだと「ラッキードッグ1」、エロゲだと「装甲悪鬼村正」でした。
初めてリアタイでプレイした作品なので、この3つは本当に思い出深いです。ここで感想も書き始めたし。
10年前はまだまだ新作出てたんですよねえ、エロゲはもうこの頃全盛期過ぎてると思うんですけど、それでも新作だけで500本以上出てたはずです。
それがいつの間にか売れなくなり発売されなくなってしまいまして………。
18禁乙女については、「PCを持ってない人が増えた」とか「TLやシチュCDに流れた」とか、要因は色々考えられるし、時代のせいである以上しょうがないんですけど、いまだに「パッケージに囚われている」ってのも大きいと思うんですよね。
シチュCDに流れるのは、すっっっごい分かるんですよ。
BLCDはたくさんありましたけど、「女性相手に喘ぐイケボが聴きたい」ってなると、昔は18禁乙女ゲーしか選択肢が無かったんです。
今となっては声優も設定も選り取り見取りで選べるし、安いしお手軽だしで、あれが声萌え層にとっての代替になっちゃうのはしょうがない。正直私もすごい好き。
PCに関しては、当然ブラウザゲーにしてPC・スマホ両対応すべきだと思います。今の時代にゲームがしたければPCを買えってのは横暴でしかない。
もともと女性向けのノベルゲーが携帯機とすごく相性が良いのは、PSPで乙女ゲーが盛り上がったことで実証されてると思うんですよねえ。
女性はどの年代も忙しいんだから、PC前に座ってヘッドホンしてがっつりプレイってなかなか難しいです。私は寝る前にベッドで寝転んでやりてえそしてそのままエロい夢がみてえ。
で最後にですが、PC持ってる・DVDドライブついてる・PC前にがっつり座れる・声だけじゃ嫌・声がついてなきゃ嫌、っていう私みたいなファンは、10年前と何も変わってねえな!って言いながら今まで通り予約してパケで買うんですよ。何なら特典狙いで複数。
……と思ってたんですけど、この10年でまた別の潜在顧客層があることに気づきまして。18禁はハードルが高いって方々です。
これエロはハードルが高いという意味でなくて(むしろ10年前より手軽に手に入れられる分、そっちのハードルは下がってるんじゃないかなと思います)、成人向けコンテンツを物理的に部屋へ置くのが難しい、っていう意味です。
私は当時ひとり暮らしの学生だったし今まで何の苦労もなくエロゲで遊べてたんですが、実家で親と暮らしてるとか、同居してる彼氏や旦那に言いにくいとか、子どもに見つかったら困るとか、あのソフ倫シールが貼られたソフトを買いたくても買えない方ってのは、結構いるんですよね。私の周りにも結婚や同居を機に18禁ゲームを卒業せざるを得なかった友達がいます。
そんな方たちの救世主になりうるのが、ダウンロード販売という購入手段だと思うんです。
パスワード掛けてれば、さすがにPCやスマホの中身をわざわざ家族に覗かれることはないでしょうし、ハードルだいぶ下がると思うんですよ。
でもこのダウンロード販売さあ、特典が付かないんですよ!!!!!!
同じ金額払って、貸し借りもしない、中古屋に売ることもない、お客としては有り難い存在だと思うのに、パッケージ購入に比べて現状こっちは損でしかないんですよ!!!
アニメイトゲームズだと特典が付くという話を聞いた時に、やっと!すごい!!!と思ったんですけど、クリアファイルとかCDとかで、そういうの家に置けるならソフトもまあまあ置けるんですよ!!!特典もダウンロード出来るものにしなきゃさあああああ!!!!家に置いててもなんら問題がない一般ゲームはパケ版と全く同じ特典がついてあらかじめダウンロード出来るメリットさえあるのにさああああああああああ!!!!!!
まあ音源や特典に関しては販売店とのアレコレとか、移植にあたってのアレコレとか、色々難しいだろうとは思うんですけど、この先こっちも愛を持って全力で支えるから、その代わりそちらも今の私達のことを全力でちゃんと考えて、って言いたい。
出してくれるだけで有り難い、なんてカルチャーごと消えそうな今だからこそ言っちゃダメだと思うんですよね。
私本当に好きなんですよ、18禁のノベルゲームが。