オルフレール5人目、末弟・ノア様まいります。
魔性の匂いがする
以下、ネタバレ含みます。ご注意ください。
早速仕事を始めたいと申し上げたところ、全裸でベッドに横たわった年下ご主人様に
「ああ……もしかして、最初は、僕が自分でするのを見たいタイプですか?」
と言われてしまったんですがこれは…?そういうアレのアレでいいんですか……?
(私に見せ付けるように大きく脚を開き、ノア様は……自分の昂ぶりに手を掛けた。)
っておいいいいいいいいい
マジで喘いどるやんけおうおうおうおうおうおうおう待ってまだ全然心の準備出来てねえいきなりこんな無敵スター状態から始まるの聞いてねえ
「……あなたも、触って、いいんですよ?」
ちくしょう可愛い!!!!!!!!!!!!
と突然のボーナスに全裸蛮族モードへ移行した私をクレアはガン無視、嘘でしょ。
おい何勝手にストップかけてくれとんじゃお前は…って、おおん?
「みんなみんな、こんな風に、したがりました」
「みんな……身体を使えば、手っ取り早いと思ったんでしょうね」
あっぶね…BAD直行するとこだったわ……
ノアはこれまでのメイドや家庭教師に性的搾取されてきたようで、この時点で諸々開花済なんですよ。
まあこれ本人が全然堪えてないので悲壮感は皆無なんですが、そりゃ魔性の匂いもするよなあ。
公式プロフィールに女と付き合ったことも興味も無いって書いてあったから完全に騙されたよ…。
ここからは今までの奴らが諦めた正攻法にてお世話に励む毎日。
母との思い出のお菓子を作ってあげると
「――…………これ、おいしかった、です」
「ありがとう」
ノア坊ちゃまがおデレ遊ばした…!
いや~~~可愛い。自慰公開には全く照れないくせに、お礼を言うことには照れちゃうなんて、その危ういバランス良いですね~~~~~。
そんな感じなので、てっきりノアの小悪魔っぷりにクレアが翻弄される話だと思ってたんですけど、ぜんっぜん違ったんですよねーーー。
まず、ノアは超賢いし、すごい大人だし、状況を把握するのも早いし、行動も的確。
ルイスに「汚いにも、程がある」と直球で突っ込めるし、人知れぬクレアの悩みにもちゃんと気づいて気遣ってくれるんですよ。
誰も突っ込めなかったし誰も気づけなかったのに、唯一ノアだけだもんなあ。
首席を落としたことで、プレッシャーと挫折に苛まれてきた彼が、
「だけど……よほどの馬鹿じゃなければ、いつかは気づくんです」
「――世の中には、努力で叶わないものが、確実にあるってことを」
から辿り着いた持論を展開するシーンは圧巻でした。
特にあのルイスを完璧に見抜いてる上に、自分のことも冷静に分析してるのが凄い。
「ルイス兄様は、本当の意味での大人で……正しい人なんです」
「……ルイス兄様は、僕を見てて、苛立つんだと思います」
ほんとよく見てるわこの子
ルイスとアデルの本心にも気付いてたし、クレアのことを一番理解してるのもノアだったなあ。
絶対的な正しさを目指さないという答えを自力で出した挙げ句、
「死んだ人間の分まで前向きに生きろなんて――糞喰らえだ」
でクレアまで華麗に救う完璧さ。
ノアみたいなタイプ、完全介護のカウンセリング攻略だと思い込んでましたが、今回は見事に真逆でしたねえ。ほんと予想外。
これだけ強くて賢いなら、一人でも十分立ち直れたんじゃなかろうか。なんなら、
クレア何か手助けしたっけ…?
ただ傍にいてくれたってことも大きいとは思うんですけど、印象に残ったのって落としたメモ集めたくらい…?
メモを勝手に読まれるって結構なプライバシー侵害な気がするんですが、耳まで赤くしてくれたんであれは正解だったんだよなあ。
まあ心配せずともノアは18禁乙女ゲーの感想ブログなんてやってないから大丈夫ですね。
もし私がスマホに入ってるメモを見られたら社会的に死ぬ、ノアのEDは3つ。
「身代の薬」
幸せピロートークEND
「共に沈みゆく、歪んだ幸福」
双依存END
「分かち合う痛み、舐め合う傷」
VSルイス。前進も後退もしないEND
ノアの人格と才能に感服したルートでしたが、しかも濡れ場がすっごい良かったんですよーーー。こっちは魔性が本領発揮。
潔く以降の萌えイベント紹介は全部端折らせて頂くことにしまして、まず1発目。
2人で初めてのデート、まず
「クレア……あの時……キスしたの、怒ってないの?」
と聞かれるんですが、これ私が蛮族と化してた時にクレアが勝手に言ったノアとはそういうことしない宣言をずっと気にしてたらしいんですよね。やだ可愛い。
「今……したいって言ったら、どうするの」
するに決まってんだろ!!!!
「本気、のこと。……して、いいですか」
いいに決まってんだろ!!!!!!
という族長の許しを得て、野外にて乳丸出しになっちゃうんですけど、誰も傍には近づけないように配慮済みなのが魔性。
「するのは、キスだけ、なんて……僕は言ってないですよ?」とかマジ魔性。
「護衛の人。見えはしないけど、声は……聞こえるかもしれないから、気を付けようって」
「始める前に言おうと思ってたのに、忘れちゃいました。ごめんなさい」
を後出しするところなんて魔性でしかない。
上から突き刺されるような無理な体勢っていう体位も完璧、スチルもエロかったなあ。
続いて、お茶目さとスマートさが素晴らしかったプロポーズを経て2発目ですが、これがめちゃめちゃ良かったんですよ!!!
身体を密着して擦り合うっていうマットプレイ的なアレからの騎乗位ですが、
「クレア……少しだけ、腰、上げて」
の声がドチャエロ。
(こんなにも、互いに求めて乱れる激しいセックスがあるなんて……私は、生まれて初めて知った。)
と語るついこないだまで処女ですが、感極まってしまうのも納得な濃いめの1発。
とりあえずノアの余裕さとスタミナがさすがです。
「ぁ……あ、クレア……まだ、駄目だよ……もう少し、堪えて……」
と突き上げを緩めるあたりにそれらがよく出てて最高なんですよ。
2人とも腰を振りまくる、動物的で情熱的な良い濡れ場だったなあ。超エロかった。
めっちゃ汗かいてそう
ってちゃんと思える迫力とスピード感がある濡れ場、すっっっっごい好き。
途中テンポが落ちてちょっと切ないのもまた良いです。
で、BADの方もすごくエロくてですねえ。
「ほら……ちゃんと、僕の……舐めて?」
と69でお掃除フェラさせられたと思ったら、
「……じゃあ、今度は……また、元気にしてもらえますか」
でして。
回数がどうとかそういう直接的な説明が無いのに、ノアはガチで一晩中出来るんだろうなっていうのがすごく伝わってくるといいますか。
今までの中でも1番スタミナお化けなのを感じた男かもしれないなあ。
読んでるだけで疲れるくらいの絶倫圧。
「今まで……自分が出したものを舐めさせられたこと、何度か、あったし。不味いとしか思えなかった、けど……」
マジかよどこのどいつだよそれ男だろ
な受けっぷりとスパンキングしてくる攻めっぷりもさることながら、「あっは……すご……潮吹いちゃってますよ」な魔性っぷり。
「ああ……この瞳をくり抜いて、綺麗なガラス瓶に入れて持ち歩いたら……ずっと僕しか見なくなるのかな」
で突然サイコ発言したり、ノアの今昔裏表全てを一気に見せつけられて、非常に濃かったです。
背面座位ですが、目隠しと口塞ぎにスチル差分があるのが大変有り難い。
そして最後にVSルイスですよ、このコンビ大好き。
ギクシャクしてた長兄と末弟の仲を取り持って、忘れがたい過去と苦悩を経験した3人の距離はどんどん狭まっていくんですが
「はぁ……ここにいると、楽だな……」
「三人でいると、楽しいよね」
あからさまな3Pフラグが立ったな今
部屋を訪れると睡眠薬飲まされたルイスが転がってて、ノアはプレゼントだよ♡と微笑んでまして。
「プレゼントの、リボンは……僕が解いてあげますね」
「……ほら、あなたの、欲しいもの」
「すごく、素敵でしょう?」
なにこのシチュは!??クッッッソ好き!!!!!
「ね……、クレア……兄様のと、一緒に舐めて?」
で輪フェラさせるのも、気付いたルイスに
「兄様……おはよ。最高の、目覚めでしょ……?」
と声をかけるのも、ノアの色気と肝の座り方が兄弟中ダントツでした。
なんでわざわざ畳の上でお茶みたいなイベントにしたんだろ?と違和感があったんですけど、
(裸足の足先を伸ばし、ノア様は私の股間を軽くくすぐる。)
このための裸足かよおおおお(完敗)
(ルイス様が熱い吐息を漏らし、くしゃりと私の髪を撫でる。それだけでもう……ぞくぞくっと甘い疼きが全身に走った。)
が特にやばかったですね。
この状況でルイスに頭撫でられたらマジでどうでもよくなっちゃうな。
3Pエンドって多いけど、こういう結末になるの分かるよね?的な省略をされがちで、大抵は詳しい説明が無いんですよね。
ただこれは誰も強要されてないし、ちゃんと確認して、それぞれがしっかり選択してるんですよ。この道を選んだことをお互いに称え合ってる感あるし。
前向きな関係ではもちろんないですけど、なし崩しじゃない分3人がすごく幸せそうに見えて、エロいだけじゃない心に残る3Pでとっても良かったです。
「あぁ……内股、痙攣してきてる……潮、吹けちゃうかも、ですね」
「……ノア……胸を、虐めてやってくれ」
「ふふっ、初めてなのに……潮吹きさせちゃうんだ?」
とかほんと楽しそうで嬉しそうで幸せそうで、こういう優しくて角がない3Pもいいなあ。
心からナイス3P、絶倫圧高めなノアの台詞はこのへん魔性。
「…………じゃあ、始めましょうか」
「僕は、クレアの主人だ。僕が――クレアを守る。絶対に、守る」
「興奮、しました?」
「少しでも、ドキドキしたなら……僕は、あなたの弟なんかじゃないんですよ」
「……それでも、僕は子どものままでいたかった」
「だから、ひとりで心を閉ざして。時を止めたつもりに、なっていたのかもしれない」
「あなたは、誰も騙してなんかない。あなたが幸せであることで、ちゃんと誰かが救われている」
「弱さを徹底的に廃することが、強さの証明ではない」
「これを間違いだと罵るのなら、それでいい。僕は、人の弱さを忘れぬ騎士になる」
「……なんだ……寝込み、襲わないんですね」
「い……今のは、寝ぼけただけ、ですから」
「双方が傷付くだけで、誰の利にもならないんだって……どうして分からないの」
「――無意味に血を流すことが、正義ですか」
「僕も、お兄ちゃんって呼ばれるの、昔から憧れてたから。嬉しい」
「……レディ?僕に、祝別をくださいますか」
「ぴったりくっついて、気持ちよく、なろ……?」
「じゃあ、僕の口を……塞がないと」
「……ッ、僕を煽るのが、上手すぎませんか?」
「愛してるって……本当に、果てがないんですね」
「それでも……どんな壁だって乗り越えていくと約束するよ、クレア」
「声すら……誰にも、聞かせてやりたくないんですよ」
「……兄様も、ちょっと、ゾクッとした?」
「……脱いで」
「三人で、一緒に。楽しいこと、しましょう……?」
「ルイス兄様に抱かれて、熱くなってるあなたが、僕を扱いてるの……見てるだけでも、興奮する」
ノアは期待してた以上に脱いでる時も脱いでない時もキャラが立ってて好きなんですけど、やっぱり台詞に「…」と「、」が多すぎるんですよね。
たくさん喋るのが苦手な設定だし、ギャップ補強も狙いだろうけど、どうしても不自然なのでもうちょっと考えて欲しかったなあ。
語るノアがすごく格好良かっただけに、もったいなかったです。
ただしエロさはピカイチ。この子はほんとエロかった。