では吉原4発目、廻船問屋・伊勢屋惣一郎まいります。
泣きぼくろペロペロ(^ω^)
以下、ネタバレ含みます。ご注意ください。
そもそものところで申し訳ないんですけど、
幼馴染に体を買われるって最高すぎでは???
思い出が綺麗であればあるほど、それを性欲で上書きしちゃうことへの罪悪感といいますか。
中学生の時に片思いしてたクラスメイトと24歳くらいで偶然再会して飲みに行くことになってそのまま酒の勢いでやっちゃった時の「当時の可愛かった自分よ、こんな大人になってごめんな…」な気持ちといいますか……うん、我ながらこの例えは全然違うな。
ともかく、
(惣さんもやっぱりそのつもりで、桜華屋に登楼したの……?)
って、確実にそのつもりでいてくれないと全力待機中のこっちは困っちゃうんですけど、この前提に絡んだ惣一郎の葛藤と凛の不安には、萌えっぱなしでした。
しかも長えんだ!この葛藤と不安が!!!
やたら男前度の高い登場を経て、意外と早めに正体明かすし、重ねた思いもこれからの夢も難なく語ってくれまして、ようやく酒のおかげでやらしい雰囲気になったというのに、
「知りたいな。お酒に酔った凛が、俺の前でどんなふうに色っぽくなるのか――」
「――なんてね」
に脳が沸騰。
泊まっていくならせめて添い寝を…添い寝だけでも……と願ったものの、
おいマジかよ、同じ布団で寝てくれねえ
その上…舌も入れてくれねえ………(死)
チェスの盤上で戦うくらいなら、あっちの俺様見習ってそこの布団の上で戦ってくれよ惣さん………、と悶えた私の100万倍くらい可愛く凛も似たような理由で悶えてまして。
だってこんなの、絶対不安だよなあ。
「だって……二人きりでいても、いつも……」
「俺が凛に何もしないから?」
「この店で会う限り、俺はどうしたって『客』だから。俺が何をしても、凛は拒むことができないだろう?」
と惣さんは優しく言ってくれるんだけど、ここでカッとなっちゃう凛の気持ちがすごいよく分かる。
一見優しい心遣いに見えるけど、これ完全に今の凛を否定する言葉ですよね。
そうやって生きてきて明日も客を取らなきゃいけない凛にしてみれば、同情と非難は紙一重だよなあ。
簡単に抱いてくれた方がどんなに楽か(つか私もそろそろしんどいです)
「それでもいい。――わかってるから」
(痛ましげな瞳に、自分への同情の色が見えた気がして、凛は唇を噛み締めた。)
「――どれだけ汚れた女になったか、見せてあげる」
詮無い言葉に傷つきながらも、男の綺麗事をそのままにしておかないのが我らが千早花魁です。
「蛇が生きた獲物を食らうように」と描写される彼女のテクニックはなかなかに凄絶でして、結局花魁に本気で舐められれば何の抵抗もしないんですよざまああああと、すごくダメな感じで荒ぶってた私なんですけど、惣さんここで寸止めれちゃうんですよね。
お前の本気もしかと見せてもらったぜ…これで落ちないなら次の手が正直分からんな…と、頭を抱えそうになったんですけど、
「……俺が、必死で欲情を抑えてたのに……」
「――もう止められないからね」
しっかり点いてた\(^o^)/
実際に抱かれる段になると、
(惣さんが、私の胸……吸って……)
と、凛が非現実感を感じてるのがまた最高に幼馴染。
でですね、ここでM属性を抱えてるお仲間の皆様に改めてお聞きしたいんですけど、これ予想出来ました?
最近Sアンテナのメンテを怠っていたせいか、こういうタイプで来るとは全然思ってなかったんで、モロに喰らってしまったんですけど、
若干苛立ちながらの、
「気持ちいいの?違うの?」
で、は??????えっ今の何?惣さん?惣さんだよね??この「違うの?」は何???????
若干呆れながらの、
「――これは何?」
おお…
惣さんってこれ紛れもなくドSじゃん…
正直言うと、神社のイベントで時雨への賛辞を聞きながら木の枝を折ってしまった時の
「ああ……」
に私のアンテナはブワンブワン回ったんですけど、これは単に時雨への強烈な嫌悪感が前に出ちゃっただけかなと思ったんですよね。いや、惣さんはもっと根が深そうなタイプだな、とこちらも再起動。
「……もっと欲しいの?」
「ここがいい?もっと擦ってほしい?」
あたりの?台詞に滲むSみを敏感に察知しすぎて、血の海(私の)を泳ぎながらの濡れ場攻略。頭おかしくなりそう。
「お喋りはもう終わりにしようか」
から、エッロいテクニックを淡々と駆使して散々喘がせて自分も猛烈に腰を振っておきながら、
「大事にする。約束する。……好きだよ――」
は~~~~くっそイケメン。
「これが大人の約束。――信じた?」
に素質はあると思ってたけど、どうやったらこんなにエロく仕上がっちゃうんだ。駿河やべえ。
そんなエロくて顔が良い幼馴染を時雨様が見逃すわけがなく、会えない間に不信も含めて色んな感情を育てた上での逢引2発目。
身請け金を稼ぐために違法稼業を続けて人を殺したことがあるという事実を知っても、
「だけど、もし時間が巻き戻っても、俺はきっと同じことをするよ」
「どれだけ泥にまみれても、こうして凛を抱きしめられる道を選ぶ」
ってここまで来てくれた惣一郎に言われちゃったら、受け入れちゃうよねえ。
凛って根は真面目で純粋なんだけど、実は結構リアリストなんですよね。現実を受け入れて汚いことも目をつぶれる度胸があるというか。
「乱暴でもいい……優しくない、本気の惣さんが知りたい」
と言ってくれた彼女に、凛…お前は本当に私達の味方だよ…なんて素晴らしいことを言ってくれるんだ……と感涙。
対する惣一郎も
「――言ったね」
「嫌がっても、もう手遅れだよ」
と素晴らしすぎる反応。
床の間に鏡を置いてくれたときわさんのナイス配慮にも心から感謝。
合掌また合掌の嵐で、私の手もそろそろ擦り切れそう。
「黙って」
「俺に抱かれてるときに、他の男の名前を呼ぶなよ」
「優しくできないって言ったはずだよ」
みたいな、またしてもSっ気を覗かせる台詞に悶えまくりです。
惣一郎は前戯中の攻め方がすっごい執拗なところとか、ああ見えてエロいときはあんまり優しくないところとか、
「腰が揺れてるよ、凛」
「もういったの?早いな……」
こういう、合間に失笑されるのが特に大好きな私にとっては超タイプ。
改めて己の性癖を確認したところで、惣一郎のEDは3つ。
「鬼灯笛」
お前ら幸せになれよEND
「遠い日の約束」
首を絞める優しさEND。
「幸福の形」
はーーーーいいもん見た…END。
惣一郎の結末は三者三様で、どれもこれもめちゃめちゃ濃いんですけど、まずはベストの方から。
このカップルにはすごく敵が多いんですが、絶対に越えなきゃいけないのはこの人ですよね。
VS大好きなんだけど、惣一郎VS時雨は
両者の本気度が高すぎてめちゃめちゃこええ
そりゃ当て馬どころか当て隕石だもの、打ち返すのも命がけですよ。
そんな場を収められる凛は本当にここぞというときに強いよなあ。
無事に追手から逃げおおせて、逃避行中のアオカン。このアオカンが最高だったんですよ!!!!!
まず尺が長い
すごい濃かったです。
惣さんは相変わらずのS攻め、むしろ遠慮が無くなってまして、
「ほら、次は何をするの?どうしたいの?教えてくれなきゃわからないよ」
「欲しいって言われても……それだけじゃね」
「挿れて、それから?」
と、ここまで執拗に重ねておいて、最後は
「いいよ」
そのそっけない感じが憎いーーーーー
イってる最中の凛に追い打ちかけまくる惣さんが素敵すぎました。
ただ挿れてからがすごい長いんですよ、彼。
この濡れ場も後半はずっと腰振りっぱなしです。
泣きぼくろでこのスタミナはやばい
前戯はクオリティ高い言葉攻めとテクニックで上から攻めまくるくせに、挿入した後は何と戦ってるんだお前はってレベルに荒いSって最高じゃないですか…?
あんな優男顔のくせして、セックスはやんちゃで超タフ。
惣一郎は裏の顔とのギャップというより、エロい時のギャップにやられました。
「遠い日の約束」は、あの美しすぎる結末を私が語ったら台無しなのでそっとしておきたいと思います。
「巻き込んで、ごめん」「守れなくて、ごめん」「助けられなくて、ごめん」
「君のことを好きになって……ごめん……」
こんなの鬼でも泣くわ。
最後に、私が語っても大丈夫な方のBADですけど、これ凄かったなあ。
惣さんの鬼畜化は割と想定内だったのでともかく、時雨様の自慰未遂から足コキまで見れるとは。
凛が噴いた潮はもちろん、床に溜まった小水はおろか、足に出した自分の精液まで全部舐めきれちゃうって、
堕ち方がハンパない
「そうは言ったって……」
「ねぇ、凛。本当に欲しい?」
と、思いついちゃった時の惣一郎もその普通さが逆に超エロかった。
「いけ」とか「早く」とかの語気強めな命令形にも全萌え。
特に
「出すなよ――出したら殺す」
が最高だったんですけど、ちゃんと出さないようにする時雨様の屈服ぷりもまた最高でして。
「やっと……やっと、お前と……っ!」
「んっ……う、これが……これが、凛の……」
って言ってるので、これが時雨の初挿入なんだよな、やばいよね。
惣一郎がたどり着いてしまったのは、
「こうして、他の男に抱かれてるときの君が、どうしてか一番綺麗に見えるよ……」
という感慨と自分は後ろでの2穴挿しなんですけど、吉原で働く凛のこと想像しすぎちゃった結果って感じですよね。
苦悩が快感にすり替わっちゃったんだなあ。
それだけ惣一郎の愛が重かった証ではあるし、惣一郎だけじゃなく時雨も凛も掛け違うとこうなりかねないっていう危うさを見事に受け止めてて、彼のエンディングは全部良かったです。
とはいえ、今までの人生を思うとどうにか報われてほしい惣一郎の一途すぎる台詞はこのへん。
「なんだか間が抜けてるね。久しぶりすぎて、何を言ったらいいのか……」
「ずっと心配だったんだ。俺のいない場所で、凛が泣いてるんじゃないかって」
「――待っていますよ」
「どうしてそんなふうに俺を拒むの」
「弱いよ?日本の酒よりは、って意味ではね」
「俺のすることにこんなにいじらしく反応して……すごく、興奮する」
「いっていいよ……凛、いって」
「君が好きだよ……凛は、俺のことをどう思ってるの」
「……俺が怖い?」
「っ……そんなに締められたら動けないよ……少し緩めて?」
「凛が――欲しかった。凛だけが、欲しかった」
「好きだよ……ごめんね……大好きだ……――」
「やっと――殺してやれる」
「声、我慢するつもり?……いつまでそれが続くかな」
「――もっと、強く押しつけてよ」
「じっとしてるだけで、たまらないけど……凛は……?」
「知らないよ。凛が悪い」
「俺を狂わせるのも、正気に返してくれるのも……きっと凛だけだ」
「それは俺に言ってるの?それとも、そこの犬に?」
「早くいきな。見ててあげるよ」
「汚い犬の舌で舐められて、腰を振って、いやらしい孔をぐちゃぐちゃに濡らして――……いけ」
「――怯えてる凛も可愛いよ」
「お前の存在は、ただの道具だ。俺の凛を悦ばせるために、仕方なく使われるだけの道具だ――」
気がついたらエロい話ばっかりになってしまいましたが、さすがメインヒーロー、非常に重みのある人でした。
凛への愛が50%、時雨への憎悪が49%、辰吉への信頼が1%、合わせると惣一郎の出来上がりです。辰吉のおかげで愛が1%勝ってるのがポイントですかね。
ただ地獄を見てきた分どうしても人として欠落してしまったエリアがあって、ゆえのSだよなあ彼は。そんなS攻め惣さんが私は今めちゃめちゃ愛おしいよ。
それなのに結局最後までエロい話で申し訳ないんですけど、このルートでおお素晴らしい…と思ったのが「媚薬がお香タイプ」っていうピンポイント感謝。
キメセクは両者キマってる方が絶対エロいんです
どちらかにしか盛れないなら、そんなの男の方に盛ってくれた方が100倍嬉しい。
女にしか盛らない媚薬プレイ、そろそろ法で裁いて頂きたいなあ。