「桜哉」の感想

2013年頒布と昔の作品ながら、同人18禁乙女ゲームといえば今もまずこの名前を挙げる方が多いんじゃないでしょうか。
わたじゅうで有名なTetraScopeさんの名作です。
以前からよくリクエスト頂いておりまして、久しぶりに全END見てきました。手にして以来何度も読んでるんですけど、何度読んでも心に染み渡る1本です。

桜哉 18禁シェア版
こちらはダウンロード販売のみの作品です
ダウンロード販売(PC版):
同人誌、同人ゲーム、同人ソフトのダウンロードショップ - DLsite

TetraScope 桜哉

「桜哉 18禁版」(PC / 18禁)
サークル:TetraScope
発売日:2013年1月18日
価格:880円(税込)
CV:なし

以下ネタバレ含みます。ご注意ください。

18禁乙女ゲームは数あれど、「一線を越える」という重みと優しさを、ここまで丁寧に愛情深く紡いでくれる作品はなかなか無いんじゃないですかね。
プレイされた方には共感してもらえると思うんですが、淡くて、深くて、ずっと心に残る、宝物みたいな物語なんですよね。

で、そんな宝物の感想を改めてどう書こうか迷ったんですけど、
シモに振り切ることにしました
もうここは開き直ってエロいことしか書かない!美少年アンドロイドとのクッソ萌えるセックスの向こう側にどんなストーリーがあるのかは是非その目でご確認頂きたい!!!どうか一言一句噛み締めてほしい!!!!!

濡れ場は色々含めると5回ですかね。
全部良いです
もう本当に全部素晴らしいです。
なんというか、すごく「性交」してるんですよねえ。
桜哉はアンドロイドなので、その点でいえば現実とかけ離れているし、人間同士の性行為とは根本的に違うんですが、だからこその生々しさが淡々と積み重なっていくような。
天然攻めのクールな萌えツボ連突き、高濃度で放出される悲痛な哀愁、とてもシンプルな桜哉の一挙一動全てにしっかり意味があって、私は何度か胸を掻きむしられるような気持ちになりました。

とりあえず辛い方だけ刻んでおきますが、そうです、きっと一生忘れられないEND6です。

幼馴染・榛との結婚に逃げたヒロイン・茜。
酒も手伝った挙げ句、桜哉がバイトの歓迎会でいないうちにリビングで処女喪失と相成るわけですが、
この榛もすっごい良い男なんですよ……
ネクストロイド社に入ったのは、茜絡みの理由の他に、”この先もし桜哉にメンテが必要になったら俺が”ってのもあったんじゃないかなあ。
ともかく酔っ払ってるところを「吐くなよ」「絶対に」って言われながら幼馴染にキスされるの、めちゃめちゃ良いですね。
以降の「幼馴染だったもの」とセックスしてることへの違和感の描写が秀逸です。

で、当然やってきてしまうわけよ。
3角関係NTRの勝ち確展開、突然の帰宅
完全に和姦だったというのに追い出された榛も超不憫ですが、いや~~これはもうさすがに桜哉がさ~~~~~。ちょっと心が痛くて見てられなかったよ。
特に、指突っ込んで
やっぱり、これ、榛の
と精液を掻き出した桜哉のスチルな。あれをスチルにするとは大変えげつないです。

そのまま竿違い2連発ですが、桜哉も茜もNTRを担うには未成熟なとこがまたえげつなくてですね。明らかにこの場面が来ちゃうタイミングが早すぎるんですよね。
お互い何も分からない恐慌状態のまま事だけは怒涛のスピードで進んでいって、桜哉の頭は停止してるんじゃなくてむしろフル回転してるのがよく伝わってくるんだよなあ。
あっという間に1番どうしようもないとこに辿り着いてしまうわけですよ。
ねえ、茜」「舐めて」「舐めてよ、茜
……いいから、舐めて
辛すぎるもうやめてくれええええええ
「幼馴染だったもの」とセックスした後、「家族だったもの」にフェラをするっていうこの、このね。
しかも桜哉は射精しねえんだよ、快感も性欲もねえんだよ。
足りない足りないって言いながら腰を振るんだけど、そりゃ足りねえんだよ。心も体も何もかも足りねえだろうよ。

このどこまでも満たされない桜哉の性と生を見た後だからこそ、ハッピーエンドと後日談で描かれる満たされることの素晴らしさが、より一層輝きを放つんですよね。
そりゃあんなにエロくて最高に幸せなキスを見せられちゃ宝物にもなるわ。

色々あると思うんだよ、あの2人には、これからも。
でも絶対にお互いの手は離さずにいてほしいと、心からそう思います。
世界よどうか彼らに優しくあれ。

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