朔夜の感想

では吉原3発目、髪結い・朔夜まいります。

朔夜(吉原彼岸花)

突入萌えが怖い

以下、ネタバレ含みます。ご注意ください。

ここまでの2人と違って客じゃないからなあ。
ザ・吉原悲恋ここに極まり
って感じですよね。
朔夜が大門内に住んでて本当に良かった。

年下枠ですが、無理に大人ぶったり生意気に強がったりしてる感じがなくて、素直で真っ直ぐないい子。
惣一郎との一件に対するそっけない反応が可愛かったです。
ただそのテンションがまた逆効果でして、
よくわかりませんが……花魁が楽しいのであれば、よかったです
に朔夜の手のひらでのたうち回る格好になってしまった私は
越えてこい!その一線越えてこい朔夜あああ!
と、最序盤でまんまと絶叫するはめになりました。

ともかく
朔夜きゅんと子猫のセットはダメでしょ…
可愛い動物を介すると恋は進展しちゃうんですよ!!!
さくらを抱き上げた朔夜が、小さな前脚を持ち上げて、凛に向かって小さく振らせた。
でHP・MPともに根こそぎ奪われ、もう無理私これ以上戦えないっっ!!!

時雨様にも深々と釘を刺されつつ(超こええ…)、読み書きを教えることになるんですけど、
あなたの名前をどう書くのか、知りたいです
沙羅だよおおおおお(本名を暴露)
いそいそと紙を開けば、凛の筆跡によく似た文字が、朔夜らしい律儀さで整然と並んでいる。
の「凛の筆跡によく似た文字」にキュン死。
私も素直で可愛くて完成されていない年下を自分色に染めてえ……。

「ちはやおいらんへ」で強烈な一撃を喰らって以降、この辺りのエピソードはずっと死んでました。
「朔夜からの手紙」はどれもこれも全部やばい。
店出た瞬間に読んじゃって笑顔初お披露目とか、畳み掛けられ方も容赦なくて、叫ぶ余裕さえなかったです…。

そんな愛おしすぎる師弟関係を経て、朔夜が一線越えてくる1発目ですが、いやはや
これは完全に凛が悪い
ここで突然全力で引くなんて、こんなの点火しない方がおかしいです。
……身に過ぎたことですか」「本当に、好きです――
に、向こう見ずすぎる…危うい…この2人は超危うい…ダメだよ…朔夜まだダメだよ…としか言えない突入、ものすごく期待はしてましたが素晴らしかったです。

今だけ……」「一度だけでも――
に、一回だけならいっかと凛が落ちたところで(これは全然悪くない)、朔夜が息を呑むんですよ。ここが最高に可愛かった。
そのまま続行する「あ…………んっ……ふっ……」の「あ」がね、いや~これもう一回聞いてほしいな~~~。

で、もちろん年下とくればコレですよ。
ねぇ、朔夜……初めて……なの?
早々に童貞確認入らせて頂きました。

こっからが「さすが傾城」と唸ったパーフェクト筆下ろしです。
……本当に……私でいいの?
をちゃんと言ってくれた上、
……何度も想像して……自分でしてた……
というスーパー萌え台詞に対して
朔夜が想像してたように、して欲しい……
でナイスフォロー&アシスト。
っ……朔夜……指、増やして……
……いいんですか?
入れて……動かして……
おい、せっかくの童貞相手に何のパスも出してくれなかった
歴代非処女たちよ、見てるか?

もっともっと朔夜を乱して、気持ちのいいことをしてやりたい。
と煽られた花魁の本気に「ぁっ……離して……凛さ、ん……っ……」と喘ぐことしかできない朔夜が超エロい。
今から体勢を入れ替えて、上になってもらうのは難しいだろうが――せめて。
で相手の思い出にまで気を使ってあげられる良い女っぷり、腹に出させて自己嫌悪入っちゃうところまでパーフェクト。
イキそうになるのを堪えてたびたび腰を止める童貞なんて、もうちょっとたまらなすぎて参りました。

そしてここで今度は
あの長屋も引き払って、吉原の仕事から手を引きます
そうしないと、俺が諦めきれないんです
と、朔夜きゅんが引きテク大展開。
――俺のこと、少しでも好きでしたか……?
凛よ、己の罪深さが身に沁みたか?

さすがにこれは辛すぎるさくらの一連を経まして、
『ちはや さくや』の一通目に頭を抱え(私が)、
離れても、一緒にいてもつらいなら、俺はあなたのそばにいたい
にて、凛も陥落。
真っ直ぐ明快な思いに触れ、ようやく彼女も今何を大切にするべきか覚悟を決めたようです。

朔夜は地頭が良い上、「……違ったら、すぐに言ってください」って向上心も申し分ない努力家なので、案の定エロいこともどんどん吸収してくれて前戯での成長が著しいんですけど、
挿入後は基本喘いでるだけ
ってのが経験値の低さが感じられて良かったなあ。
場所やスピードを変えたりするような余裕も無く、ただ入れたり出したりするだけなんですけど、なんせ若いんで超硬いのが腹まで反ってるんですよ。連発も余裕だしなあ。
この装備と体力なら、中途半端なテクに走らずともこのまま完成して頂いて全然構わないです。
そんな童貞と正常位は本当にナイスチョイス。
俺っ……っ中に……いますよね……
朔夜お願い、もうしばらくそのままでいておくれ。

そっと私も九郎助稲荷に手を合わせたところで、朔夜のEDは4つ。

「この屋根の下で」
敬語萌えEND。

「格子の中」
誰?END。

「白の埋葬」
記憶消去END。

「袋小路」
布団部屋END。

ベストは落ちてくる隕石をすんでのところで躱して無事に足が抜けるんですが、ここの朔夜は本当に格好良かったなあ。
私も基本ビビリなんで(あと時雨様がマジで怖い)、凛の恐怖とか不安とか打算とか躊躇とか、どうしても後ろを向きそうになってしまう気持ちがよく分かるんですけど、一方の朔夜は共に生きる未来や希望を心から信じてるんですよね。
簡単に諦めないでください
絶体絶命に陥ってなお、信じ続けるこの強さ。
若いからというだけじゃなく、捨て子から這い上がった朔夜だからこそだよなあ。

ここまで自力で前を向ける男じゃないと
自分を騙し、裏切った男との閨へ向かわせるため、惚れた女の髪を結う。
なんて、とても乗り越えられないと思うんですよ。
ましてや「あの鐘の音が煩悩を払うなんて、嘘ですね」なんて言えるはずがない。
そんなメンタル強すぎる年下男の後ろ髪を唯一引っ張るのが
……どうしても、俺を頼ってはくれないんですか
ってのが、ほんともうーーーーーーー。

生も死も共にしたいと思える相手に恋をした。)とか、「俺が凛さんの髪に触れて、おかしな出来にしたことがありましたか?」とかに色々揺さぶられた後ようやくの幸せ18禁。
対するのは、甘党設定を回収+「俺……人よりも、指が感じるみたいなんです」+騎乗位正常位ときて最終的に松葉崩しに辿り着いてる、という
己の性癖を完全に把握した完成済みの朔夜
です。

そうして溢れ出した愛液に灼かれたように、秘裂を穿つ朔夜の肉棒は、ここ数年で卑猥に色を変えていた。
あの朔夜きゅんはもうどこにもいないのね…
カムバック童貞……

凛さんが教えてくれたんですよ」って過去のプレイを盛り込んできやがったり、「もっと、どうして欲しいか言ってみて」と一瞬敬語が外れちゃったりで、朔夜は完全に出来上がっちゃってますけど、イク時にとんでもなく喘いじゃう感じだけは変わってなくて本当に良かったです。
甘い……水飴より、ん……ずっと、甘いです……
の声が可愛すぎ。

一方エロい方のBADですが、自力では前を向ききれなくなった朔夜が嫉妬堕ち。
凛さんを大事にしたいのに……滅茶苦茶にもしたくなる
これはこれで別の形での完成ですね
緊縛+猿ぐつわ+四つん這いのバックですが、これのスチルが超良かった。
朔夜が「膝をつかない中腰」ってとこがもう私の心のダメなエリアに刺さりまくりました。

俺じゃないと駄目だって、思ってほしくて――っ
の言葉どおり、朔夜は誰にも頼らず文句も言わず、必死に一人で耐えながら頑張ってきたんですよねえ。さくらがいなくなってからなんて余計に独りだけで長屋の夜を過ごすのは辛かっただろう。
今日は……中に、出したい……俺ので、全部いっぱいにしたい……
ずっと……俺だってずっと、そうしたかった……!
そうだよなああああああ…
辛かったよなあ朔夜、よく今まで我慢したよなあ。
彼の強さに甘えて我慢させすぎた代償ですね、もうほんとこれはしょうがない。凛も甘んじて受け入れるべき。

長屋の背景絵を見るだけで泣ける、朔夜きゅんの台詞はこの辺。

――少し、幼いですね
見舞いの品を用意できなかったので、俺の昼飯ですが
俺が、ちゃんと伝えられなかったから……
おいで
あなたは完璧です。髪も、肌も、顔立ちも、所作も――ずっとそう思っていました
我慢、しないでください……
でも、あなたを想うことだけは許して欲しい
凛さん以外……考えられない
狭い……本当に、こんな場所に……?
はい、すごい……俺、もたない……
嫌です……すぐに終わるのは
好きにしていいって言いましたよね
どんなに苦しくても、その人と一緒にいたいと思うのが、好きだってことじゃないかって
じゃあ、凛さんが言って
ぁあ……もっと……もっと
そんな可愛いことを言われたら……きりがないです
……あなたにとってはこんなこと、大したことじゃないというわけですか
凛さんが悩んだり、つらい目に遭ったりしてるときに、そばにいられないのは堪らないんです……!
どこにでも行きましょう。どこにだって行けるんです
俺――ひどいこと、してますね
最低、ですよね……こんなふうに縛られてる凛さんを、思いきり犯したくなるなんて――
俺はもう――とっくに、あなたに狂ってる
ここまで、来たのにな……

朔夜ルートは、かなり後半まで凛の選択が空回りし続けるんでハラハラさせられました。
彰人・忍の場合、凛が多少間違った行動をとってもフォローしてもらえそうな安心感がありましたけど、朔夜の場合はストレートに影響出ちゃうんだよな。
手を取り合った二人が並んでヨタヨタ走ってるイメージ。
そこにまた朔夜の真っ直ぐさとか、吉原の怖さとか、性の愚かさとか、悲恋の醍醐味がより一層際立ってて良かったなあ。

そんな文句なんてあるはずもないよく出来た話でしたが、最後にこれだけ。
朔夜視点をもっと下さい
この強大な下心を満たすにはファンブックだけではとても足りないです。

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MariaCrown (2015-09-25)
おすすめ度の平均: 4.5
5 最近の作品の中では最高峰
5 男性がそれぞれ魅力的です
4 良かった。切ない。vita版プレイの追記有
5 リパケやFDを猛烈に希望します
5 ハマりました。

2 Comments

  1. 朔夜…!
    他の面子は客だったり楼主で情事に持ち込んでもどうにでもなる感もあるし想いを口に出せるけれど、絶えず人の目を気にしながら逢瀬もできず会話すらできず…
    そんな中でも真っ直ぐな想いをぶつけてくる朔夜…束の間の情事もヒヤヒヤしながら読み進めました
    平仮名の手紙は辛い…古い順に読み進めるシーンは泣けた…
    仕事仲間との秘めた初恋、吉原の掟、お職の矜恃が絡み合って朔夜に冷たく当たる千早は可愛くなかったけれど吉原で生きる事を考えればリアルな選択かもしれない…と、そんな事を朔夜が呑む訳も無いけれど…
    蛯名屋の登楼で自分を滅しながらも千早の髪を完璧に結い上げる朔夜の意地と朔夜の想いに応えるべく逃げない千早の話は良かった…!お互いがお互いを思いやり自分の仕事を完璧にやり終えようとする…スゴいストーリーでした

    朔夜はキレイなスチル多く、千早の髪にくちづけるスチルがスゴく好きでした!

    あの頃から10年経ちますが初々しい声質を維持する木島宇太に脱帽の朔夜でした

    次は!彰人に進みます

    • コメントありがとうございます♪
      朔夜の物語は美しかったですね~~~、ここでこう繋げてくるかーみたいな……。読んでてすごく気持ちよかったです。
      木島さんのお声もピッタリでしたね!
      私は彰人にめちゃめちゃ萌えたんで、楽しんでくれると嬉しいです!

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