前回の感想があまりにひどくてちょっと反省しましたが、気を取り直して女王蜂の王房2匹目、紅玉まいります。ちなみにルビーって読むんだよ!可愛いね!!
躁鬱サイコめちゃめちゃ愛おしい
以下、ネタバレ含みます。ご注意ください。
彼は感情の起伏が激しくて、やんちゃで、手に負えない感が強いんですけど、たまにすごく達観したド正論投げてくるんですよ。
特にめのうが日和ると最短距離で切り込んでくれるのでとても気持ちが良いです。
独特の冷たさがすごくエロいし、快楽に貪欲だし恥も恐れもないように見えるんだけど、ふいに目が弱さを語るのが素晴らしかった。
最初の方で
「ねえ王女さま。ボク、キミに心酔したいよ。させてみておくれよ。キミにどれだけの力があるのか教えてよ。助けてあげるからさ、キミの味方になってあげるからさ」
って言われるんだけど、このエゴが良いんだよなあ紅玉は。愛情は深い、でもちゃんと見返りも求めてるんですよね。しかも意外ときっちり外堀埋めてくタイプ。可愛い。
基本頭のネジ何本か抜けてるんだけど、これが突然締まる時があってさあ。しかも大抵締め過ぎちゃってるんですよ、丁度良い塩梅はベスエンまで来ないです。
一言で表すならギャップ萌えではあるんだけど、よくありがちな優男の雄みとか俺様のデレとか、そんな分かりやすくて可愛いギャップじゃなくてですね。
感情の乱高下に伴うものだったり、意味を持たない豹変だったりするので、こっちはただただその変化を喰らうだけ。
目隠ししてジェットコースター乗ると、最終的に登ってるのか降りてるのか分かんなくなるんだな………って開眼したよね。
めでたく開眼したところで紅玉のEDは5つ。こちらも寿命延長型なんで近い方から。
「食べちゃいたいほど君が好き」
懐かしさすら感じるこれぞBAD!END
「ここは我が王房」
記憶も手足もないEND
「同族喰らいの業」
育ててから食べるEND
「死の重み」
普通に泣いたEND
「試練と希望」
女王さまEND
早速スケベな話をしてまいりたいんですが、めのうに発情期の気配がやってきたところで、紅玉を手懐けるアドバイスとして
「そしてどうしてもおまえの命に背きそうなときには、おまえが自らあいつに多幸感を与えてやるんだ」
「雄を満たせ。そして自らも満たされろ。それがおまえと、そしておまえが築く国の幸福だ」
とエッロいキスしながら貴峰丸に言われるんですけど、
いいなあ、女王様
というクソすぎる感想しか抱けず。
どうしよう、エロゲ仕様にチューンナップ済のエンジンがなかなかかからない、全年齢何本かの後にコレはさすがに振り幅でかすぎちゃったかn
「動いちゃだーめ。噛みつきたくなっちゃう」
かっっっわええええええ(始動)
紅玉の濡れ場は基本テンション高くて無邪気に暴言吐いてくるんですけど、ただ突然めちゃめちゃ良い声で淫語を囁くので油断は出来ない。とにかく
舐めるのうめえ前戯がなげえ
顔から耳から項の後ろまでとことん舐められて、
「ほら、もっと楽しんで気持ちよくなっちゃってよ。ボクを褒めると思ってさー、紅玉さまの技で感じちゃうの認めてよ!」
「ねえ褒めて。紅玉さまのこと、イイって。褒めてよ……」
んんんんん可愛いね!!!!
しかも、まーーーーた痺れちゃったんだけど、
(くる、と背中と首との境界線で円を描き、そこからぬるりと肌に唾を乗せて広げる。)
なにこの動作は
いやもう秀逸。こんなことわざわざさせる???
「そーれ……っ」で抱き締めるのもたまらん。
このまま紅玉に身体を委ねてしまうとカニバ寄りな吸血されて完っていう。めのうが絶頂してんのがこれまた。
続く2発目は、同じくキス&挿入無し。後頭部を噛まれた瞬間に指突っ込まれて
「大丈夫だよ、王女さま。挿れないから安心してよ。一緒に気持ちよくなりたいからさ、ふふっ……はぁっ……もっと、腿でぎゅうってして?」
「ここでっ、んっ、このまま素股でいいから……っ、一緒にイキたい、キミと一緒にイキたいよ!」
という随分可愛らしい素股でフィニッシュです。
この後色々あって輝夜に刺されちゃうんですが、よりによって下界へ逃げ帰る途中でめのうは発情。
白鴎に無理やりフェラして、それを真横で紅玉が見てるっていうナイス現場。
「これってなに??発情なの?それとも違うもの???」
「わっ、かんね……んっ……」
って状況が最高ですし、もう一本あるじゃん!って気付くめのうも最高すぎますね。
しかもどうやら雄の精気を頂戴すると大怪我も治っちゃうみたいなんですよ、マジでいいなあ女王様、無敵じゃん。
で、こっからがさ~~~。私は紅玉の繊細な心に触れた気がして深夜の街へ走り出しそうになっちゃった。
まず前提として、ここまでキスと挿入はしてないんですよ。
めのうの舐めプが炸裂して教会に捕まっちゃうんだけど、一緒に捕まった女を助ける代わりに初めてキスしてもらうんですよ。
結果としては助けきれずそれをめのうに責められて、そのままガチンコ強姦で挿入しちゃうんですよ。
しとけばよかったじゃん!!!
今まで何度もチャンスあったんだから、何も考えずキスも挿入もしちゃえばよかったじゃん!紅玉なら絶対に出来たじゃん!!!
それなのに、めのうの芯に触る行為には、対価とか代償とか、そういう何か理由が必要だったんだろう紅玉の、その…ああ……。
濡れ場自体も素晴らしい出来でして、背後を取って気持ちいい気持ちいいって言いながら腰振る紅玉がほんと可愛すぎてダメ。
「これで気持ちよくないなんて言わせないよぉっ!?ほらっ、はぁっ、はぁっ、ほら!いいでしょ?紅玉さまのペニス最高でしょーっ!?」
最高だよーーーっっっ!!!!!
気分は最前列で見るアイドルのコンサートですね。
血管何本か切れてそうなとんでもない射精、心から感動した。
この時のめのうは、自分の理想と無力のせいで周囲を巻き込んで、全部後始末してもらってんのに、不備だけはきっちり責める、こんな女が上司になったら即死ねるなと思えるクソさで、そりゃ紅玉の反発も止むなしって感じだし、
「みんなに同じように優しくなんてできるはずないんだ。みんなを幸せにするとか助けるとかなんて、どうやったってできるはずないんだ」
「実際、女王さまはしっかりと国を繁栄させた。光の裏には影があって……ボクみたいな影があって、だからこそ成り立つんだ」
「もう綺麗事を言うのはやめた方がいいよ。諦めた方がいいよ……」
って賢者タイムでの言葉が私には大変染み込んでくるし正直泣きそうになってしまったんですけど、言われてる当人には全然染み込んでいかないんだよな~~~。
たまたま遺伝子異常を見抜く力を持って産まれたせいで同族殺しの仕事を押し付けられたって、もちろん被害者ではあるんだけど、紅玉にとっては自負すべき能力で、また自己価値でもあったんですよね。それが揺らいだことで
「なんかさ……もういいよ。ボクのために王女さまがこんなに立場を悪くする必要なんてないでしょ」
「そんなのおかしいよ……」
って身を引こうとするんだけど、一方のめのうは、全てを知ってなお
「私は、強引で優しくて未熟なあなたが好きだった。今のあなたは、私が惹かれたあなたじゃない」
とのたまえる、良い意味でも悪い意味でも王女さまなんですよ。
可哀想、じゃなくて、許します、っていう目線の位置はあくまで変わらないんだよねえ。
このカップルの魅力は、折れないめのうと折れざるをえない紅玉の、力関係かもしれないですね。めのうが振り回されているように見えるのに、実は紅玉の方が何倍も我慢してる状況。
それだけ紅玉にはめのうの存在が必要なんだよなあ、こんなの刺さりまくってしまうわ。
己の信念と生き方には抗う、その代わりとして、
「ねえ、じゃあさ。キミがボクのものだって証拠をちょうだいよ」
「他のふたりにも誰にもキミを取られないように、ボクだけのものだって証し、ちょうだいよ」
からの、剃毛が来ます♡
んんんっとにこのゲームってば!!!己の性癖ぶっこみすぎやろ好きです!!!!!!
剃毛いいよね~~~。だってめちゃめちゃ無防備に刃物当てられるんだよ。その上前提が支配欲と独占欲の二本立てですからね。
普通にしっかり剃られた上で噛まれるんですが、穴が開いてそれを舌でこじ開けてっていう結構ガッツリな愛咬。
スチルは普通に歯型程度ですけど、蜂の牙って1センチくらいあんのかもしれないな。
しかもこれ「舐めながら自慰で射精、ぶっかけ先は足」っていうめっっっちゃめちゃレアシチュがまいります。
「貴峰丸よりもボクのことが好きだって言え。じゃなきゃこのままぎゅうぎゅう抱っこして絞め殺しちゃうから」
って愛を言葉で求めるところが彼らしいし、いやーーーーーーいいね、紅玉マジでいいよ。
この後の白鴎も格好良くてさあ。
「今ならまだ、俺も貴峰丸もおまえの命に従おう。女王となり国を守るためなら、紅玉もともに守ってやろう」
「諦めろ。そして諦めない方法を考えろ。おまえにならできるだろ、あれだけ貴峰丸のスパルタ教育を受けたんだ」
という発破で、紅玉の為に国を出るつもりだっためのうはやっぱり全部諦めないっていう選択をするんですよ。それでこそめのう王女さま。
諸々の決意を貴峰丸に告げようとすると、なぜか壁ドンされて即パンツ下ろされちゃいまして。
白鴎に続いて、どうしたどうしたwwwww再び。
抵抗を諦めると、貴峰丸にさらわれて目隠し輪姦。
紅玉との記憶は消されてるんだけど、めのうは縋るし紅玉は泣くしで、まさに私の大好物「何も覚えてないけど魂は覚えてる&何も覚えてないけど身体は覚えてる」でもある大変性癖に刺さるひっでえBADでしたわ。
抵抗を続けると強姦回避ですが、
(ぐいっと男根を押し込まれかけ、それはやや的を外し足の付け根を突いた。)
危ねえ~~~~~~~
っていう攻防戦が楽しめます。
惜しいところで挿入し損ねた貴峰丸は輝夜の軍門に下ることに。
彼に刺されたらしい白鴎に、致命傷だから殺してくれとナイフを握らされるんだけど、決心がつかないめのうを見て、
(紅玉が、ナイフを私の手ごとしっかりと握り締め、泣きじゃくりながら降りかざす。)
これ友達である白鴎へ恩返しと、めのうだけに背負わせない優しさだよなあ。あああああこういう男大好き。
この後、事実を噛みしめるめのうと紅玉の
「だからあなたのことも、あなたがいざとなって望めば私はいくらでも殺せるわ……」
「……うん」
って会話がまず趣深くて、
「悲しいなあ、ボクがいるじゃん」
「あなたしかいないじゃない!あなたしかいないならなんの意味もないっ!」
なんてもう最高としか言えない、このへんモロに喰らってしまい。
ああ、これを受け止めて飲み込んでくれる紅玉よ。
自暴自棄めなめのうに
「……なかったことにしようよ。嫌なこと、恐ろしいこと、汚いこと、全部……」
と救いつつ呪いつつ、目隠しして、
「ボクはね、まだちゃあんと生きてるんだ」
(そうして紅玉は私の手を取るとゆっくり引き、温かな場所へと導いた。)
(それは紅玉ののど元だった。)
やだ待って……首絞めじゃん………
「意地悪だって!?うきゃきゃ!違うよ、ボクはキミを追い込んでるんだよ。そうしてキミをボクだけのものにしてるんだよ」
がパーフェクトだし、こっから
「もっと……もっともっともっともっときつく!じゃなきゃ諸悪の根源であるボクは殺せないよっ!う、ゲホッ……ほらほらほらほらほらほらほらあっ!」
ってドチャクソに煽ってくるんですよ。
攻守交代して、
「もうダメ?もうダメ?ダメなの!?お口をパクパクさせて……はあっ、お魚みたいだね!んっ、くっ……はぁっ、はぁっ……」
言われてえええお魚みたいだねって言われてええええ
私はどちらかというと言葉は交わさずふと影が落ちる静の首絞めが好きだけど、圧迫と挑発の合わせ技な動の首絞めも素晴らしいね。特にこれ、先に一回自分を絞めさせてんのがヤバい。
(欲しいと言われるよりも、愛していると言われるよりも、これは……。)
(最高だ。)
ってめのうの歓喜も、
「当たり前だよ、死なせやしないさ。最高に気持ちよくしてあげただけ」
「……白鴎にあの世で会えるかと……」
って事後にも、全部に感謝しました。
吸血と剃毛も首絞めの親戚だと思うんだけど、なぜ首絞めが好きかっていうと、生殺与奪を握って・握られて・握り合って、っていうそんな極限状態でなおセックスしてるっていう、そのどうしようもなさがたまんないんですよね。愛憎の終着駅どころか墓場だと思うんだよなあ。
ちなみに愛も憎もない2人がプレイの一貫として首絞め合うのも、最高に頭が悪い感じがとても好き。
輝夜の誘いを断るとまたしても拉致られて、紅玉が我慢を忘れてしまうBAD。
誘いに乗ると共闘することになるんだけど、輝夜はほんと格好良いね。
刺された時の「望んで影の存在になりたいだなんて……もっと本気で生きなさいよ!」にも痺れたけど、部下3人との関係にただならぬ気配を感じて、輝夜編がすごく楽しみになってしまった。
戦いの最中に血を見て興奮し先走った挙げ句倒れてしまうんですが、紅玉は過去の生き方を封印したことで、ならこれからの自分の役割は何か、めのうのために出来ることは何かを、ずっと真剣に考えてたのかもなあ。いつも前を向いてる男だよなあ。
殺せない認められない、その両方をまとめてリカバリするには自分が代わりに戦って死ねばいいんじゃないかって結論は、確かにその通りでもあるのが余計に辛いですねこれは。
めのうが今までの自制を信じてあげることが出来れば、ようやくベスエンです。最後に「信頼」が生死を分けるとは思わなかったわ。
ただこれさ~~~~~~。
そこでその判断出来るならもっと前にも出来ただろって、個人的にすごいがっかりしちゃったよ……。
成長ではあるんでしょうが、いやーーーーーめのうはもうどんなにアホでもいいから頑なにイデアリストであり続けて欲しかったんですよね。合理的に生きるよりよっぽど勇気も根性もいると思うんですよ。
中途半端だったりすぐブレたりする、お優しくて正義感だけはご立派なよく見かけるヒロインなら全編腹が立ってしょうがなかったと思うんだけど、彼女は愚かしいくらい理想しか語らないし、もうそれならこっちが合わせて動くよめんどくせえからって周りがなってくれるのも、女王候補の王女さまとしては魅力的だったんだよなあ。なんならめのうの魅力ってそれくらいしかないような。
一方、紅玉の成長は間違いなくめのうの理想の体現でもあるわけで。これもある意味、紅玉が求めた見返りなのかもしれない。
ともかく紅玉たん良かったね、台詞はこのへんサイコ可愛い。
「理想郷なんてないよ、王女さま」
「キミがヒトを喰わないのは勝手だけどさ、ボクにそれを押しつける権利なんて本当はないよね?ボクはキミの部下でもなんでもない」
「ね……好きな女の子を、大事な雌を食べるのってどんな気持ちなのかな……。哀しくなって泣きたくなるかな?それとも……幸せなのかな?」
「わわっ、すごい勢いで吸ってくるんだけど……!」
「それは言えない。王女さまが絶対の絶対にボクを嫌いにならないって分かった時か、王女さまとのお別れの時にしかボクは言わない」
「ほらキス……してくれるでしょ?」
「ありがとう、王女さま。なんかよく分かんないけど、感激して泣きそうになっちゃった。……ぐすん」
「王女さまだって挿れて欲しいんじゃないか。ぬるぬるに濡れてるじゃないか。ここには指一本触れてないのに、濡れまくってるじゃないか」
「嫌がるキミに嫌がることをした……」
「ボクは向き合うよ、これから自分にどれだけのことが起きてもキミと一緒にいるためならボクは死ぬ気で向き合うよ」
「そんな!ボクはボクだ、変わらない。だからもう一回好きになってよ」
「ねえ、王女さま。なんとか言ってよ。キミをボクに差し出してよ。そうしてボクだけのものにさせてよ」
「だからねー、貴峰丸はボクの初めての先生で、白鴎はボクの初めての友達。それからキミはボクの初めての彼女!」
「こんなに幸せなことって、世の中にあったんだねぇ……」
「ヤダ。キミが変なこと言うから絶対に離さない。ボクになにを言ってもいいけどさ、どんだけ悲しみにくれててもいいんだけどさ」
「ねえ、ここをぎゅうって締めてごらんよ。そしたらボク死んじゃうよ!」
「今までごめんね、キミの足を引っ張ってばっかでさ……」
「無理だー……王女さま……バイバイ……。あは……あははは……ねえ、最後だけ……もっとぎゅうってしてよ……」
「ボクのこの力がなくなったら、一体ボクにはなにが残るのさ!?なんにもない!なんにもないんだ!」
私もともと温度低めの言葉責めそんなに好きじゃない(というかいい加減飽きた)んですよね、出来れば身も心もしっかり荒ぶって、テンションは高くIQは低くあってほしい。
紅玉は下から押し上げる言葉責めじゃなくて、上から引っ張り上げる言葉責めなんで、めちゃめちゃ新鮮で楽しかった。ずーーーーっと煽り続けてくれます。
ただこっちでももう一回同じこと言っていいですか?
これもMにしか分からん
なんで紅玉は突然こんなこと言い出すの?ってなっちゃうよね。わかる…そうなる……。
でも走らされて追い込まれて煽られて煽られて煽られて、辿り着ける場所があるんですよ………。
ともかく、
「なーにがダメなのさっ!気持ちいいのがダメなの?気持ちいいのがダメなの?気持ちいいのがダメなのーーーーーっ!?」
をCV田村拓狼に絶叫されてごらんよ。
ダメじゃないだろ?これはマジでダメじゃないだろ?エロゲ仕様にチューンナップ済のエンジンをフル回転させて深夜の街へ走り出すだろ?????