監禁婚ゲーム化第二弾、山那学園編の感想です。
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前回、西条凍時さんの愛すべき一生を無事見届けましたが、その輝きは次世代へと受け継がれていくわけですよ。壮大ですね、私達は歴史の生き証人よ。
凍時編の感想は「私の感情がどう変化したか」という明らかにどうでもいい切り口でお届けしましたが、今回は当ブログの原点に返りまして、「震えた台詞と刺さった濡れ場」に絞って3人まとめてご紹介します。ストーリーについてはふんわり察して下さい。

「監禁婚～選択の日々 山那学園編～」（PC・スマホ / 18禁）
サークル：Dusk
発売日：2021年3月25日
定価：2,200円（税込）／豪華セット 6,050円（税込）
CV：三楽章(西条光),　三重奏(久世一真),　八王子タカオ(皇大和),　蒼山雅宗(久世総司)

以下ネタバレ含みます、ご注意下さい。


第一章『光』編
「たとえこの命が尽きても、君を自由にはしない」

光は凍時さんのご子息なわけですが、
遺伝ってすげえな
って随所で感心させられました。
凍時さんから若くて青い分を引いて、夫人の温もりと社会性を足したら、確かにこうなるかなって感じ。お父さんよりだいぶ世間と馴染んでる気はします。
とはいえ彼も立派な監禁婚の男なので、強姦執着お手の物。で心底震えたこの台詞。この横暴さ、もう痺れちゃったよね。

やっぱり若いってそれだけで輝くものがあるんですよねえ。
そりゃ同世代に比べたら大人だろうけど、みんな行動原理がやや幼稚。この世代はそれがすごく良い。
婚約者が日本を離れている間に身内と付き合ってまたより戻して、ってよく考えるとこのヒロインもとんでもねえ女なんですけど、「そ、そんなに出血しているの？っ、わ、わたし、死んでしまうんじゃ……っ」ってあの場で言えちゃう10代なら許される。賢いはずなのに目の前しか見えてないところが若さゆえで魅力的なんです。単純にまだ足りてないんですよね。
そんな不完全な若者が執着や葛藤を絡めて群れ合う様子がほんとそそる。丸ごとエロい。

寝取った上に両脚を抱え上げて結合部を見せつけるって鬼畜の所業も彼がやる場合自然すぎるし、小学生の頃わざと鎖骨を舐めてオナってましたって告白も「あ、あの時からそんなことを！？」「いやはや、実に甘美な記憶だった」が夫婦漫才再びで微笑ましいし、しっかりリトル凍時っぷりを発揮してくれたんですが、第一章はともかくBADがさああああああああああ。

大真面目な首絞めセックス、いやーーーーこれ、ここまでの流れと2人が乗った舞台もめちゃめちゃ良いんだけど、特に台詞がね。真っ直ぐ必要に駆られてて、本当に素晴らしかったんですよ。
「目を反らすことは許さないよ」とか「最後まで俺を見て」とか「最高に気持ちいい瞬間に、終わらせよう」とか
すごく向き合ってくれている

「っ、くっ、ああ……俺もイクよ。この精子も、天国まで持っていってくれ」
って言われた瞬間、私は拝みましたね。
この命が尽きても自由にはしないどころか、こっちの命が尽きても自由にはならないっていう、この重み凄みに、天国だと言い切る深さ。
いいなあ、天国に持っていきたいよなあ精子……。

第二章『一真』編
（男の子のここって、こんなに大きくなるんだ！）

ごめん、これヒロインの、しかも心の声なんですけど、強烈すぎてこれ以外考えられないわ！！！

一真は童貞で、ヒロインは処女です。
ただ1戦目は媚薬のせいなのでノーカンなんですよ。ノーカンなんだけどヤッてはいるのでちゃんと2戦目なんですよ。
どうですかこのお膳立て
天才すぎるでしょ。
やっと結ばれた童貞処女の一球入魂だってもちろん良いんだけど、一回事故った童貞処女が仕切り直した時のこの旨味よ。

そもそも、童貞に媚薬盛るってめっちゃめちゃ贅沢な話だからね。
その上童貞処女の貴重な初戦を勢いのまま散らしてるわけで、トリュフと鯛で出汁取ってるようなもんだからマジで。
しかもこの仕切り直し自体が他人に押し付けられたアオカンでして、媚薬の代わりに「しょうがなく」「やらされてる」という名分と許しを得て今度こそ素面で事を進めるスコア上は非童貞非処女。
もう至るまでの全てがヤバい。良い出汁出すぎ。

両片思いの素人2人が手探りセックス、正直
「よし、こうしよう。君は左回りで舌を動かしてくれないかな。僕は右回りにする。そうすれば上手く絡みあうはずだ」
手探りにも程があるだろ
実際強姦やら監禁やらの飛び道具より、こういう逐一確かめ合いながらジワジワ進行する濡れ場の方がエロいんだよなあ。
「ちょ、ちょっと待って、胸を見る心の準備をするから」なんてもうほんとダメ、平常な心では見てられない。
一真はあまりにも毒気がなさすぎて、薬効に煽られた初回と足して2で割ったらちょうど良い童貞ってくらい聖なる童貞なんですが、ヒロインもあのまばゆさに対抗出来るレベルに純粋で真っ直ぐなんですよ。この子はほんと可愛い。
そんな彼女の（痛くないのに、何かが我慢できない。）で快感を繊細に拾って（だして、だして、私にだして、私でいって）で盛り上がりきるのが、すっっっごい良かったです。最後グッと拳を握ってしまった。

NTRに目覚めはじめてるBADも良かったけど、やっぱり等身大で微笑ましい和姦が1番彼の魅力を引き出せる気がする。
三重奏さんは特にキスとキスしながらの喘ぎが素晴らしいと思うので、一真役はピッタリですよね。
ただ紅花ぶりに自力去勢しようとする男と対峙して、大変動揺しました。聖なる童貞は次の瞬間何しでかすか分かんないから怖えよ。

第三章『大和』編
「で、でもさ！好きになったのは、先生が初めてだ！だから俺、心は童貞みたいなもんだよ！」

心は処女みたいなもんだから！ってのたまうヒロイン出てこねえかなあ……という気持ちになったコレ。
私、監禁婚の中では大和がキャラクターとして1番好きなんですよ、だって可愛いんだもん。
とりあえず彼は色んなことが雑、でもそこが最大の魅力だと思っております。

まず、愛を高尚なもので飾らないところがすごく好き。シンプルでとても分かりやすい。
「なあ、先生。俺のことは嫌いでいいから、俺のチンコは好きになってよ。もうセフレで構わないから、この関係続けようぜ」
なんてマジの本心で言ってて、しかも格好悪いなんて微塵も思ってないのが可愛い。
彼は本当に良いんですよ、セフレでも。会えるなら。真っ直ぐで強めの愛ですよねえ。

無かったことにされる恐怖がすごく強くて、俺を思い出して俺を感じて俺を憎んで、と必死に刻もう刻もうとしてる姿がさあ。記念に下着持って帰っちゃうし。
ずっと泣きながら全身全霊で愛を乞うているように見えてくるんですよね。まあ実際泣いてくれるんですが、一度彼の心の形に気づいちゃったらこんなの絶対絆されちゃうわ。

その上そんな幼さをカバーして余りある経験値っていうギャップね。
Gスポット攻めからの盛大な潮吹きに際して、
「ぷっ、あははっ！先生慌てすぎ。潮吹くのなんて普通だろ」
「飲んだのは初めてだけど、前にもかけられたことはあるから、気にすんなって」
さすがの雑さだよ
泡姫相手に乱戦かましてたんならそりゃテクも磨かれるだろうけど、飲んでくれたの私だけなんだ！嬉しい！！！とはならんだろってとこまで気が回らないのがすごく雑。
せっかく股が割れるようになってる下着履いてくれたのに脱がして挿れるのもすごく雑。
煽る声と囁く声の緩急がたまらんのだけど、この切替も割と雑なんですよ。少なくともツマミ型の微調整可能なスイッチは搭載してないタイプ。
何度も訴えたいけど、この雑さがすごく良いんです彼は。

乙女ゲーって回路が複雑な男の方が多いので、意外と大和みたいなのって珍しいんですよね。
公園での喧嘩に角材が登場するし、以前拉致られたことがある気がする道を何度も通るし、山那端公園っていうアオカンの聖地もあるし、子育てには非常に向いてないあの町であの育ち方しながら、多少グレたくらいで済んだの奇跡だよな。
光や一真の個性に引っ張られず、大和にはずっとあのままでいてほしい。