お待ちしておりました!監禁婚ゲーム化第一弾、凍時編の感想です。
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このゲームに関しては「西条凍時」というキャラクターが全て、と言っても過言ではない。強烈な輝きを放っている、とんでもない人なんですよ。
この凍時さんを愛おしいと思うか、で評価がだいぶ変わってくると思うので、絶対に無理だという方は見送っても良いと思う。
ただ出来たら多くの方に西条凍時の人生を浴びて欲しいので、今回は「ゲーム中、彼への気持ちがどう変化したか」に重点を置いた感想をお届けします。どうか私に続いておくれ。
「監禁婚~選択の日々 凍時編~」(PC・スマホ / 18禁)
サークル:Dusk
発売日:2020年9月24日
定価:2,200円(税込)/豪華セット 6,050円(税込)
CV:三楽章(西条凍時), 安堂之(東間一郎), 南風原あくあ(柊樹), 花丸あすな(千夏), 九財翼(加賀亮介), 大海原渉(加賀陽晴), 虎沢猫助(父), 浅瀬るい(祖母), 天然水もも(女性)
以下ネタバレ含みます、ご注意下さい。
何はともあれ車中レイプです。全てはここから始まるわけです。
注射と拘束を済まし、これから強姦ってとこで
「そう、俺たちは、これから愛しあうんだよ」
さすが凍時さん!いきなりキモいね!!!
見ず知らずの強姦魔に、愛を語られ運命を諭され、当然一方では乳首を舐められ股間を触らされて、
「この、俺のための処女膜、大事に大事に……破ってあげる」
と陶酔した上で容赦なく挿入。
中出し射精後、結婚式の相談を始めるあたりでの私の気持ちはこう。
目が覚めるとホテルのスイートルーム。
キスされたので唇を噛んでやると
「なんだったら、全身噛んでみるかい?君にだったら、目を抉られたって、耳を噛みちぎられたっていいよ」
「それでも、絶対に逃がさないけど」
まあこれは絶望しますね
この状況で、自身の感情や行動は相手に何の影響も及ぼさないって気づいてしまうの、めちゃめちゃ怖いと思うんだよな。
何とか逃れようと抵抗しても、
「あははっ、ほら、もっと腰を振って抵抗しないと、入っちゃうよ。あぁ、入っちゃう、入っちゃ……うっ!」
で寝バック挿入です、うううううんキモい。
ただこれもちろん悲惨ではあるんだけど、身体の繋がりが今後意味を持ってきそうな予感めいたものがあるんだよなあ。
「ほら、こっち向いて。今度はちゃんと、キスしよう」
(その音に、最後の力を吸いとられた気がした。)
って一文の表現と余韻がさすがすぎました。
しかも凍時さん、絶倫なだけでなく、
(凶器と見紛うほど大きいのに、肉茎は重力に逆らってそそり立ち、痙攣しながら下腹を叩いている。)
下腹を…叩く………
痙攣しながら下腹を叩いているのを目の当たりにしたところで、私の気持ちはこう。
ここから監禁とセックスの日々を通して、西条凍時の人となりを知っていくんですが、
面白いんですよ!!!
凍時さんはボケの天才なんだけど、ヒロインのツッコミもまた鋭くて、笑えるんだよなあ。
性欲の権化と相方に称されるボケ担当ですが、
(あの尋常じゃない回数、まるで何かに急かされているみたい)
と、彼の抱える何かも少しずつ見えてくるわけです。
この交互にやってくる「面白い」と「抱える何か」が素晴らしい化学反応を起こして、
キモいがキモ可愛いに変化するんですよ!!!!!
キモ可愛いって思えたら、もうこっちのもんだから!西条凍時に勝ったも同然だから!!!
記念すべき瞬間、私の気持ちはこう。
そして、自分がレイプされた車で自分をレイプしたキモ可愛い男と一緒に実家へ結婚の挨拶に行くことになるんですが、運転手の存在なんて当然無視して、向かう車中で欲情した凍時さん。
フラッシュバックに苦しむヒロインに対して、
「よし、時間もなくなってきたことだし、ちょっと入れて、さっと出しちゃおう」
「ね?お願い。ちょっとだから、ちょ……っと!」
で挿入ってまたそのタイミングなのwwwと笑える程度には未だキモ可愛いが優勢です。
ただ、階下に父がいるにも関わらず自室で強引に犯され、
「ふふっ、こうやって一つずつ、俺に抱かれていない場所を減らしていこうね」
まって、めちゃめちゃキモい
射精間近なところでノックの音がして
「そういえば、ケーキがあったのを忘れていたのですが、ご一緒にいかがですか?」
「有り難うございます。すぐに、イキますね」
にうっかり笑ってしまいましたが、いやあこれはさすがにキモい。
せっかくキモ可愛いへ昇華出来たのに実家での汁ダクセックスに、私の気持ちはこう。
ここにきてリセット~~~~~~
元の木阿弥~~~
さすが西条凍時、そんな簡単に勝たせてくれるわけがなかった。
キモいと可愛いが分離したまま迎えた結婚式当日ですが、鼻血を出して、大仰に褒めて、泣けてきちゃって、興奮のあまり咳き込んで、もう一回鼻血を出す、という
ウェディング仕様な凍時劇場
が来ちゃうとは……。
と同時にヒロインの妊娠が発覚。
「俺が与えた命は、君を内側から侵食して、逃げようとする意思を奪うだろう」
「これから君は、一秒ごとに……俺の細胞に囚われる」
が素晴らしかったんだけど、結果私の気持ちはこう。
いやもう完全に迷子じゃないですか
解像度みるみる下がって、すごい大味なグラフになっちゃってるじゃないですか。
ただここからの凍時さんがさ~~~凍時さんとヒロインがさ~~~~~。
核心に触れてしまうため、私の気持ちだけで失礼致しますが、
一瞬兄弟に全て持っていかれそうになりましたが、最終的に
にて大勝利です。
いやまさか「面白くて怖い人」っていうバカみたいなアレからちゃんと「愛おしい」まで持っていけるとは思わなかった。2人が積み上げた6年間のおかげですね。
このゲームの素晴らしさって、プレイヤーが凍時さんへ抱く気持ちに正解がないってところだと思うんですよね。
私みたいにフラッフラするのも、最初から全開で凍時さんラブなのも、ヒロインにシンクロするのも、なんなら最後まで気持ち悪いままでも、きっと全部楽しいんじゃないかな。凍時さんだけに集中できるので尚更。
乙女ゲーってヒロインが攻略対象に恋した瞬間を明確にして、そこでプレイヤーの感情も煽るのが定石だと思うんですよ。
このゲームでも一応ヒロインの心情の変化が描かれてはいるんですが、だいぶふわっとさせたままだし、でもそれが魅力であり、懐の深さであり、原作履修者への配慮でもある気がします。
あとさすが濡れ場が多いし濃い。
ある意味凍時さんがヒロインなのでは……?ってくらい喘ぎっぱなしです彼。
どのシーンも好きだけど、特に兄弟との一件後の媚薬が効いてるやつ。
「ほーら、ここを締めて、俺を拒まないと……もっと奥まで抉られてしまうよ?」
って浅いところまで引くんだけど、ヒロインは浅いと物足りなくて「だめ」って言うんですよ。
それを凍時さんは嫌だの意味での「だめ」だと勘違いして、
「んー?だめ?でもダメって言われると……したくなるよねぇ?」
と奥まで突っ込むんですよ。
このさああああああ……
この時お互いが相手へ求めてたことは完全に合致してたのに、凍時さんの自己否定で真意が拾いきれず、確かにすれ違ったはずなのに結果満たされてるっていう、この何とも言えない流れが、まさに2人の関係を表してるようでさあ。
(死が頭を過ぎるくらいの快感だった。)
がまた素晴らしい結びでした。
力強くて繊細でエロい、Duskさんらしい濡れ場だったなあ。
私は原作のシチュCDも聴いてたんだけど、やっぱりゲームになるとまた味わい深いね。どちらが先でも楽しめると思います。
西条夫妻の壮絶で不思議な人生を見守りきって、あの爽やかな読後をぜひ体験してほしいな。