女王蜂の王房、輝夜編の総評です!いや~~~濃厚だった!
各ルート感想、濡れ場だけに言及してればいいものの妄想まみれの超長文感想になっちゃって申し訳ありませんでした……後で読み返してこの女さっきから何言ってんだ?って若干引きました……。相変わらずSMに弱いなあ私。
バグが非常に多い
君臨者か母親か
愛と憎しみは表裏一体。刺さる人には確実に刺さるゲーム。
まともな人が1人もいない……。
乙女ゲームではなく映画なら最高
以下、ネタバレ含みます。ご注意ください。
人間の弱さを煮込みまくったような物語でしたねえ……。
これがそのまま人間の話だったらもっとえげつなかったと思うんで、蜂という架空生物の話にしてくれたのはせめてもの優しさじゃないでしょうか。
めのう編に比べたら、男性からの愛が見えやすかったように思います。
暴力沙汰は格段に増えてますが、このライターさんバイオレンスも上手だね。お好きなんだろうなあ、ちゃんと痛いと思うわあれ。
で、相変わらずエロシーンが濃い。濃いというか全然端折らないんですよね。全部描いてくれる。
特に女性側の心境を表現するのがずば抜けて上手で、例えばこれ。
(燐のペニスが私の中心を抉り擦り、私が、私のすべてが、摩耗していく。そうしてすべて壊れてしまえばいいんだわ。)
ピストンを削り取っていく動作として描写するの、女性視点ならではだと思うんです。
これは男性向けじゃなかなか読めない
18禁乙女ゲームであることの意義をすごく感じさせてもらえたし、やっぱり私は男性向けより女性向けの方が好きだなあって改めて気付かされました。
乙女ゲームの濡れ場でヒロインの心理描写するのってどこまでぶっちゃけるかボーダーが難しいと思うんだけど、何かされてるわけだし、それに対して何か考えてほしいわけだよ。
この作品はライターさんの筆致がそうなのか蜂の特性なのかは分からないんだけど、セックスで分かり合えてしまうし、自分のことも分かりすぎてしまうんです。
めちゃめちゃインナーダイブしてくれる
全体的に繰り返しでの強調が多くてちょっとくどいなあって思ってたんだけど、濡れ場になるとそのくどさが良く効いてて、ねちっこさと潔さが両立してるエロだったなあ。
どんなに興奮しても知覚と思考は手放さないのも素晴らしい。
前後不覚でひたすら喘いでるだけなのも好きなんだけどさ、全く何も考えないならシチュCDで良いと思うんだよなあ。
女王蜂の濡れ場は喘ぎに逃げない姿勢が素敵。大変良いもの読ませて頂きました。
まとめはこんな感じ!
第一印象→皇樹
最終的にベスト萌え→皇樹
ベストエンド→皇樹「炎獄」
エロがやばい→燐
ベストエンドは悩んだよ~~~。
皇樹は最後のもすごい良かったし、虚のハッピーエンドも大好きだし、たださあ、私的に「炎獄」はちょっと外せないですねえ。
心中ってなんであんなに美しいんだろうね……
正直自分の身に起こりようがないから、創作では全力全開なやつ受け取りたいんだよなあ。その点こちらは全力全開でした。
エロやばが燐なのは、好むと好まざるとに関わらず体を介さないと心が繋げない2人の濡れ場なもんでそりゃあエロかったです。最初から最後まですごい生々しかった。
私はどうしてもMなので責めるより責められる方が断然好きなんだけど、皇樹お兄ちゃんは、あれ性交っていうより事件だったからなあ……。うっかりしてるとマジで死んじゃうし、すごい燃えたしむき出しの暴力が美しかったけど、エロいとはちょっと違うかもしれない。
そこに至るまでエンターテイメント感強めですが、虚の挿入はめちゃめちゃ好き。
そんなわけで、女王蜂の王房楽しかったです!
みんな哀しみを抱えて一生懸命生きてました。その哀しみをどれだけ拾えるかが肝かもしれない。
片方だけしか読んでない方もいると思うんだけど、両陣営からの視点でお家騒動が描かれる物語なので、ぜひ両方遊んでほしいな。あの時こっちでこんなことしてたんかお前~~~みたいな絡みがあって面白いです。
特にめのう編→輝夜編の順番でプレイすると、一条の光みたいな王女2人の絆の強さがより染みるんじゃないかなあ。