不思議の国も最後の攻略!黒うさお兄ちゃんまいりまーす!
下着フェチ疑惑
以下、ネタバレ含みます。ご注意ください。
この物語の真実を握る男、黒うさぎ。
チェシャルートでのあの暴走っぷりを見てしまっているだけに、退っ引きならない事情があるんだろうとは思ってましたが、抱いた不審も突然の口移しに霧散。
いきなりどしたん!?つかリップ音エロ!!!
とこちらも突然点火するはめになったので、今回もスケベ直行で参ります。
黒うさぎのEDは5つ。他キャラと違って心底ハッピーが1つだけってのがまた黒うさぎの幸せになりにくさを物語っててツラ……。
「下りない幕」
CVほうでん亭ガツEND
「アリスの心」
アリス役END
「女王アリス」
ある意味正規END
「お兄ちゃん」
交代END
「愛しの国」
大団円END
不思議の国を見捨てて逃げ込んだ世界で何度迎えたか分からない誕生日。
(突然だったけど、本当は密かな予感がしていた。)
(いつかはこうやって静久と唇を合わせる日が来るんじゃないかってことを。)
にクッッッソテンション上がったんだけど、まあ……兄妹でも幼馴染でもないわけで………。
その後も
(私だって知らなかったよ、静久がこんなにも熱く私を抱きしめて、こんなにも情熱的なキスをする人だなんてこと。)
から『長く傍にいてくれた恋愛対象外と初めて男女の関係になった時にしか味わえない感慨』をどんどん叩きつけてくるので、兄妹~~~ちげえ~~~~~あ~~~でも兄妹~~~~~っていう、私の動揺と苦悩も大変なことになりました。
ご丁寧にも本当の兄ではないと無慈悲な決定打を打たれて即敗退しましたが、
今言わなくてもいいでしょそれは……。
あと20分くらい待ってよ………。
兄妹派にとっては明らかに試練の一本なので、ここで憤慨した方も多かろう。心中お察し申し上げます。
ただ皇帝さんの濡れ場が来る度に言ってるアレ。今回も盛大な射精を遂げるまでめちゃめちゃ喘いで頂いてるので当然言わせてもらいますけど
本当に声がエロい
「君の……澄んだ……瞳……。君の……艷やかな……髪……」
って感極喘ぎしながらするキスがマジで至高のリップ音でした。さすが。
口調は穏やかだけど、絶対に完遂してやるぞという覚悟を感じられる濡れ場で、こういう普段なら絶対好きな子に無理させない優しい男が粛々と事を進めるの、欲が勝っちゃってる感じがすごく良いよね。
それなのに最高潮に盛り上がってるところで一旦やめて微笑んでくれるのなんて、噛み締めてる感強くて予感カプならでは。
そこまで想っていたアリスをわざわざ妹にした理由ですけど、
「……兄だったら、君に……その、変な気持ちを抱く抑制になると思ったから……」
18禁乙女を随分低く見積もったわね
お兄ちゃんであること自体に彼の深い葛藤が刻まれてたわけですが、手を出さない兄なんて18禁乙女ゲームには存在してはならないことを前もってリサーチすべきでしたねえ。
ただこの2人は主役と管理者っていう今までの彼らより担う役割が重要なので、個人の幸せを優先するとどうしても犠牲を伴ってしまうんだよなあ。置かれた境遇が悲惨とも言えるくらいシビアです。
それでもやっぱり不思議の国を救おうと決意したところで、教室エロスタート。
今にも消えそうな向こうの人達さすがに泣くでしょそれは
机にうつ伏せっていうよくあるタイプですが、3点攻めで2回イかされ微笑しながらの「……激しかったな」が満点ご褒美。
愛と達成感と独占欲が入り乱れるバックで良かったなあ。
ぶつける気持ちが強すぎてこの後の展開が若干心配にはなりましたが、たまにやってくる来る本気照れと余裕ありげな苦笑がすごく可愛い。
「……ふふっ……君って子は……」
がお声の麗しさも手伝って好感度爆上げ。
不思議の国を存続させるなら、全てを無かったことにしてアリスも黒うさぎも自身に与えられた役割を全うしなければいけないわけですが、物語の合間にお互い何も言葉を発せないままキスしちゃうんですよ。
「後で……ジカンには怒られておく……。それよりも今は……君を……抱きたい……」
「あ……抱いて……白うさぎ……今すぐ……」
なんて運命から隠れて逢引してる背徳感があってすごく良い導入だったんだけど、ちょっと待って
フェラしてるんだが?????
この状況で玉揉まないでしょ普通。なんかもっと前戯も惜しいぐらいの勢いで挿入まっしぐらするでしょ。
ただ余裕のない喘ぎも、思わず頭の後ろ押さえてしまって「っ……す……すまない……」も、「く……あ……ダメだ……アリス……放してくれ……」で口内射精するのも、ナイス回り道だったのでオーライオーライ。
で、こっからの展開が最高に好きでして!!!熱に浮かされながらも頭の一部が心底冷めてる感じが本当に良かった!!!!!
(私の心の中で綺麗に光るものを一つ残らず壊してしまって欲しい。)
と抱き合うことで壊し合う2人が見ててたまりませんでした。
こういう運命とか世界とかに敵対するカップル大好き。
(交わす言葉はなくても、もう気持ちは決まっていることを、お互いわかってる。)
から迎える結末にもこの物語が行き着く先はここだろうっていう強烈な既定路線感があって、今までを一瞬で前振りにしてしまう強さがあるエンディングだったなあ。
この時点で私もうだいぶ満足しちゃったんだけど、ちゃんと登場人物全員の幸せを諦めないルートの方もね。こちらも物語全体が一気に締まって、フィナーレに相応しい幕引きでした。
いつもと違う誕生日をようやく迎えたところで最後の濡れ場なんだけど、
生クリームまみれです
いや、正直この世界観なら絶対にあると思ってた!ここでメルヘン全開するの心憎いね!!!
のくせして当の本人は、
「わかっているなら、手加減はしないから」
と塩めに囁いて両手首掴んでバック素股っていう。
重責と抑圧から開放された途端まさかのS心出してきおった……。
あきらかに有望、黒うさぎの台詞はこのへん期待値高め。
「……その男のことが、少し……羨ましい」
「僕は君を幸せにする方法を知らない。君の本当の幸せが一体なんなのかわからない。そしてその答えの探し方もわからない」
「愛してるんだ、君を……。ずっとずっと前から、君と同じ世界に生まれたその日から……!」
「君に触れることは許されないと思っていた……。君は誰か一人のものになってはいけないんだと。だけど……僕一人のものにしてもいいか?」
「僕だけ見て……僕だけを感じて……他のものなんて……見ないで……」
「心配しなくても、僕はここでやめたりしない。……やめられるはずがない」
「君が……僕のものになったなんて……僕の……ものに……」
「僕は君を苦しめてばかりのダメな男だ。……だけど、これからも傍にいさせて欲しい。君の傍にいることで、僕は僕だと思えるんだ」
「素直な君にはわからなくていい感情だ。…………これからもこのままずっと、わからないでいて欲しい」
「……君が愛しているのは、僕だよね?」
「君とだったら何回だって出来そうだ」
「……ごめん……僕は……とても弱い」
「……このまま君を見ていたら、僕はまた何をしでかすかわからない。だけどもう、僕はこの世界を裏切れない」
「……声を出すなと言ったのに」
「君は……幸せか……?」
「……そうだね、僕はバカだね」
「全て僕のせいなんだ。僕では君を幸せに出来ないということを、本当はとっくにわかっていたんだ」
「君を独り占めしてはいけないんだとずっとずっと自分を抑えてきたのに……。どうして……あんなヤツと……」
「……君は僕のものだったはずなのに……君を幸せに出来るのは、僕だけだったはずなのに」
「……君を憎いと思ったのは初めてだ」
改めて、黒うさぎルートは話も結末もすごい良かったです。
「……僕が愛してるのも、君だよ。アリスでもなく、亜理沙でもない、『君』なんだよ」
って、黒うさぎに『私』を認めてもらえる意味を噛み締めましたね。この告白はとても強い。
色んな設定に彼の趣味嗜好も反映されてるんだと思うとなかなか味わい深いんだけど、黒うさぎ放って散々別の男とキャッキャしてた身としては、大切な女の子をモデルにして作ったキャラクターが自分の手を離れて脇役とドチャクソエロいことしてる同人誌を強制的に読まされてる作者の気持ちに近いのかな……ってちょっとなんともいたたまれない気分になってしまいましたわ。自ルート以外は壮大な概念NTRじゃん。そりゃしょんぼりもするよね。
ここまでよく我慢したよ黒うさぎ。もうキャラが違うなんて言われる心配ないから思う存分ドSに抱きな。