FD移植前に滑り込みフルコン間に合いました！今はとにかくもう一度彼らに会うのが待ち遠しいです！！！
Twitterでやってた実況 #三国弟戦記 のまとめなので、良かったらそちらもぜひ～～～。

「三国恋戦記～オトメの兵法！～」（Switch / CERO-B）
ブランド：Daisy2
発売日：2018年11月22日
定価：7,040円(税込)
CV：三木眞一郎(玄徳),　櫻井孝宏(雲長),　保志総一朗(翼徳),　石田彰(子龍),　森川智之(孟徳),　竹本英史(文若),　森久保祥太郎(仲謀),　諏訪部順一(公瑾),　杉田智和(孔明)

以下ネタバレ含みます、ご注意下さい。

良かったところ

・恋と戦のバランス

恋愛過程を親切丁寧に積んでいってくれるので、双方の気持ちが手にとるように分かるし、この人私のことが好きだな、私もこの人が好きだな、って素直に心から思えました。とっても良質な乙女ゲーム。
あとノーマルエンドがちゃんと用意されてるのが良かったなあ。私こういう攻略対象同志が仲良い作品だと誰ともくっかない大団円で終わるの大好きなんです。ヒロインの覚悟に惚れ直したのと切ない余韻がすごく心に残る素敵な結末でした。
ストーリーの方はなかなか硬派で骨太な読み応え。
黄巾党が洛陽を落としてるのにワクワクしたし、お馴染みの面々もサブで多数登場するし、新野長坂赤壁合肥と有名な戦場が次々舞台として出てくるし、固定観念に囚われない人物像は新鮮だし、三国志好きとしてはすごく楽しかった。史実の借り方にちゃんと愛と敬意を感じられます。主要な地名はいつでも地図上で場所が確認出来るのも有り難い。
ただ奥さん達が出てきちゃうのもあって、むしろあんまり詳しくない方が展開や正解が読めなくてもっと純粋に楽しめたかもしれない。
出会って選んで飛んで残るっていう起承転結が共通なのは若干物足りなかったけど、ただそのおかげで個性がめちゃめちゃ出るんですよ。同じ立場だからこそ其々の反応や行動が違うのを比べることが出来て、結果彼らの人柄に理解を深められました。ああいうイレギュラーな窮地に陥った時の頼もしさは恋する前に見ておきたいね。

・全員もれなく嫉妬してくれる

男の独占欲がお好きな方にはとてもお勧め。最後にドカンととんでもないVSも拝めるよ。

・エンドロールが神

イントロが各キャラ仕様なED曲に2周目で追加されるあの時実は話が乗って、もう一度感動と興奮を煽ってくれる素晴らしい演出だった。
エンディングで気持ちよく死んだと思ったら、エンドロール、エンドロール後、スペシャル、と何度も容赦なく死体撃ちされるあの快感よ。お見事。

・「……」が全部違う

大変贅沢です

良くなかったところ

・録画出来ない

私には萌えた瞬間に30秒録画ボタンを押す習性があるんですけど、これもリストに加えたかったなあ……山程あったよ……。

スケベメーター

・10段階中0スケベ

スケベではないんだけど、みんな性交に前向きというか、これは近いうちに確実にヤるなと思わせてくれたことに感謝申し上げたい。キスのその先を無いものとはしてないCERO-Bです。

弟メーター

・10段階中4弟

いないけどいます！！！ただ彼が本気出せばもっと弟であれたはず！！！！！！

攻略対象について

※攻略順に並べています

【仲謀】認めるべき過ちを認められる俺様が大好きな上、タメ口ケンカップルという大好きなカプ萌えを散々喰らって、最終的に弟だもん。1発目で瀕死よ。
家族に愛されて育った真っ直ぐで青い横暴さで玄徳孟徳っていう年上の喰えないライバル達に真正面からぶつかっていく感じ、引き止める際に交換条件や脅しじゃないってちゃんと伝える誠実さと、帰還エンドでのド直球捨て台詞ね。あれには痺れた。分岐の要が心からの信頼ってのも彼らしくてすごく好き。そして仲謀といえば絡み酒。孫呉大好き。

【玄徳】玄徳と花は似た者同士ですよねえ。大人で優しいからこそ全然手を伸ばせないのが余計に色っぽくて、ドア越しの逢瀬や恋人になってなお会うのが怖かったりするのなんてほんとこの2人らしいというか、そのすれ違い方も心の寄せ方も妙にリアルで生々しかったです。あそこでグッと踏み出す花の嫉妬もすごく良かったし、最終的にどうすればいい？って大人なのか子供なのかズルいのか不器用なのか相手を思う気持ちが強すぎるあまり混線しまくってて私の情緒も一緒に死にました。
あんな癒やされる「そうだな」を隣で聞いてたらそりゃ好きになっちゃうよね。色々と心にしっくり来すぎちゃうカプでした。

【孟徳】花とそれ以外で声のトーンが全然違うのに即死して以降、孟徳様抱いてとしか考えられず……惨敗です……。
彼のルートは独特の緊張感があるし、弱いところを無意識についてくる、すぐ取り込まれる、逃げ道を与えてくれる、迷いがどんどん引き摺り出される、元譲さんの孟徳評が要所でめちゃめちゃ刺してくる。
張邈の件もあって信頼した人間が何かを手にして変わってしまうことを恐れている彼の相手は、あの世界に思い入れや利害関係がない真っ白な人間しか務まらないわけで、そんなの花しかいないんですよ。花はすぐ迷っちゃうけど、本当に大事なところはちゃんと抑えてるんですよね。自策で死んだ兵を前に泣くことは誰に対しても失礼だと自力で立ち直ったのを見て、ああ～堂々と孟徳の隣に立てる女はやっぱり花しかおらん～～～と拝みました。
「全部、俺だけにしかできないことだったわけじゃない。ただ、実際にやったのが俺だっただけでね」って台詞があるんだけど、偉業を成し遂げる人ってまさにこれだよなあ。

【子龍】声と顔と主従が好きなので落ちる気まんまんで挑みましたが、期待以上の萌え返しでヤバかった。まず黄巾党の反乱を成功させなきゃいけないことにしっかり葛藤してくれてテンション上がりました。仕事だ役目だと言いながら裏できっちり嫉妬してるのほんと好き。
彼はラストが最高に格好良くて、周りが気力を取り戻すのも同じ兵として誰よりも前で戦ってきたからこそだし、あの背中に勇気づけられた人が今までどれだけいたんだろうと思うと……。愛した女が計った策に愛した男が命を預けるって2人の関係性が鋭くて気高くて。しかも童貞。もう全然無理。

【翼徳】まずは路上で賭け事してた時のギャップ萌えですよ。あれは強すぎたよ。意識してコンプレックスをくすぐられた結果逃げ出しちゃうのも犬よりもっと純粋な獣みがあって歯がゆかったなあ。
翼徳があんなにも繊細でこういう刺し方してくる男だとは全然予想してなかったので、まんまとフルパワーで喰らってしまい、花の家族の顔を想像しても全員花の顔になっちゃうの、自分に似た顔ってのを見たことないからだよねって思った瞬間泣きそうになってしまいました。そんな彼が家族から花を取りたくないって必死で我慢してくれるのがもう……他の人らなんてさあ……。

【雲長】道中割と気になることもあったのですごいスッキリしたと同時に、あの時代で攻略対象のメガネ姿が拝めるとはなんて贅沢な話なんだと感謝しました。そのまんま男子高校生になりやがった櫻井さんの演技力が凄いし、広生くんは激マブ。ともかく、諦観の境地にいる男を無理やり引き戻すのって気持ちがいいです。
特にスペシャルが過不足なくジャストな按配で素晴らしかった。重くないのにちゃんと足りてんだよなあ。恋戦記のこの丁度よさ何なんだろうね。

【公瑾】別ルートでは花の暗殺指示してたりとなかなか怖いお方ですが、あの顔とあの声でいちいち嫌味混ぜてくるんだからたまらなかったよ……。
公瑾は一人残されてしまった悔しさと、残ったからには一人でも夢を叶えなければという自負で板挟みになってて、さっさと勝ってさっさと死にたかったんじゃないかなと。ただ孫家への愛情は間違いなく本物なのがグッときちゃうわけ。ちゃんと本を利用しようとするのも、引き止め方や告白も、すごく彼らしくて良かったです。

【文若】口下手な文若さんと鈍感な花ちゃん、完璧。つい溢れてしまった葛藤がよく伝わってきて、宴の夜に2人で語らうシーンがすごく好きです。計画性のない旅にだんだん機嫌が悪くなってきちゃうのも文若さんらしくて笑いました。とりあえず彼は放っておくと死んじゃうのでこっちも必死です。
固かった声色に慈しみがほんのり乗ってくるのがたまらなくてジワジワ死んだ直後スペシャルで盛大に死んだんだけど、まさか作中1番エロいシーンがここで来ちゃうとは……。堅物文官が煽られてとうとう崩れてしまった時の色気なんて嫌いな人いるか？

【孔明】あんなんずるいわ！！！何あのEDの入り！！！普通に泣いちゃったよ私！！！
この世を正すにはまだ幾分その手は小さすぎた弟がヒロインに出会ったことで色っぽく底知れない全能CV杉田に成長、ショタ邂逅からの合法再会ケースとしては理想的です。
何も分からない花に道を指し示してくれたのは孔明だけど、その道は花からもらったものなんですよね。花がいなければ今の孔明はいないし、孔明がいなければ今の花はいない。ほらもう完結してるじゃん！！！こんなカップルにどうやって抗えと！！！？？