パラツー、TSFと聞いて期待半分不安半分で挑んだんですけど、ほんとに半々でう～～～んとなってしまった作品でした。
感想も一部辛口なので不快な気持ちにさせてしまうかも、ごめんなさい。キャラは全員とても良かったです。
Twitterでやってた実況 #正義と悪と弟のまとめなので、良かったらそちらもぜひ～～～。
コレ、乙女ゲーム？？？
綺麗にまとまってる良作
何だろう 乙女ゲー初心者ですが面白かったです
攻略対象の女性化が全く無意味
「Paradigm Paradox（パラダイムパラドックス）」（Switch / CERO-B）
ブランド：オトメイト
発売日：2021年5月27日
定価：7,150円(税込)
CV：八代拓(高遠トキオ), 髙坂篤志(栖原カムイ), 榎木淳弥(新記ミハヤ), 千葉翔也(間宮アユム), 野上翔(伊吹), 益山武明(冨司リョウ), ランズベリー・アーサー(日向), 畠中祐(雪波)
以下ネタバレ含みます、ご注意下さい。
良かったところ
・正論と矛盾が戦う物語
正義の味方VS悪の組織という図面でそれぞれの正義を描く、ガンダムから続くあの流れ。ノイタミナあたりでやってそう。
主人公はそんな両陣営の間に立って彼らのちょっと歪んでしまった向きを軌道修正してあげる役割なんですが、一番矛盾を抱えてるのは彼女なんですよね。でもそこを押し切れる強さが彼女にはあります。
恋愛描写が薄いのは私は全然気にならなかった。取って付けたような乙女ゲー成分かといえばそんなことなくて、チームとして共闘している過程で生まれる恋心なので、自然だし説得力がある。恋より大事なことがあるので後回しになっているだけなのが好感度高いです。
ただ、こういう話ってここからが面白いのにな～～～ってところで終わってしまうのが残念。マサキちゃんにスポット当てた2クール目ください。
・8P
乙女ゲームでは初めましてな方もいたんですけど、キャラに合ってるし、演技は真摯だし、魅力を倍増してくれてます。
サブや変身後含めてCV、イラスト、システム回りは最近の作品の中でも特に良かった。
良くなかったところ
・その台詞はイケボで聞きたい
乙女ゲームでわざわざ攻略対象を女に変身させるってかなり攻めてると思うんですけど、その一か八かの賭けに残念ながら負けてました。
“可愛い女の子に変身した彼”を見せたいのか、“可愛い女の子”を見せたいのか、どっちつかずで中途半端。これなら女に回したリソースを男に割いてもらいたかったなという気持ちは拭えなかった。せっかく攻めたんなら萌えを煽る方へ使い倒さないと勿体ないです。
女体化の最高峰はらんまじゃないかなと個人的には思っていて、こういうニッチなジャンルを表舞台に上げるならもうベッタベタに笑えるくらいの方が良いと思うんだよなあ。
女の子の姿に本来の彼を見出した瞬間が醍醐味なんだから、もうちょっと人格の地続き感出してほしいし、せめて男言葉になるタイミングをもっと大切に扱ってほしかった。
新鮮ではあるので歴戦の乙女ゲーマーなら一風変わった趣向の作品として楽しめるとは思います。
・あっと驚かない
既視感と詰め合わせ感が強い。事あるごとに「どこかで見たことある、どこだっけ」が先に来るので、「これは○○かな、あれは△△だな」みたいな答え合わせしてるうちに終わってしまった。
話はよく出来ていてちゃんと面白いんだけど、8Pの出番と糖度を犠牲にしたからにはそれに見合うだけの優良シナリオなんでしょうね！？って上がったハードルは越えられてない。
スケベメーター
・10段階中0スケベ
ノンスケベ。まずは研究所出身組の性教育事情が知りたいですね。
弟メーター
・10段階中0弟
弟はいませんが弟愛を見つめ直す良い機会を頂きました。
攻略対象について
※攻略順に並べています
【トキオ】照れず臆せずグイグイくるのがたまりませんでした。最初は天然タラシなのかと思ったけど、天然ともタラシとも言えない絶妙な雄みを出してくる。試してみよう的なノリでキスするのもこのカプらしくて好き。
お互い罪悪感を抱きながらもタイキより相手のこと考えてたって言い合うのが、そんなもんよ～～～って恋の本質を突いてて良かったです。ほんとそんなもん。
【カムイ】彼はチャラ男あるあるなタイプなんだけど、私こういう無理した陽キャに心底弱く、親しみやすくて人気者の彼に憧れるも特にデカいイベントが起きるでもなく卒業し、その後何年もふとしたきっかけで思い出してしまうところまで羽ばたいてたので、前半その他大勢ポジでの記憶しかない有様です。
結構重めの展開でしたが、特に仕事を取り上げられちゃうのが見てて辛かった。誰かのためであることで均衡を保ってた人間から行動を取ったらそりゃ崩れるよなあ。
そんな中掛けてくれた深夜の電話。カムイと夜中に電話って、なんかめちゃめちゃ良いですよね。高校生同士の恋愛の良さが1番味わえたルートだった気がします。
【アユム】とんでもないシスコンだと聞いてましたが、確かにヘイトを集めてなお爆進する身内萌え界の暴れ馬でした。同志よ、お前の気持ちを世界で1番理解してやれるのは私だよ。
一転してからのアユムはピュアで可愛かったんですけど、そもそも妹のために生きてて何が悪いのか（そこから）
レポートで“リツから先にメールが来るのは珍しい”とかサラッと言ってて切なくなっちゃった……。
あとハルカ！ハルカ大好きです！！！ギャルゲーなら絶対推しちゃうタイプ！！！
【ミハヤ】微妙なお年頃な年下特有のあの低温な感じとふいに覗く瞬発力ある年相応な幼さ、好き～～～。CV榎木でますます好き～～～。
意外と独占欲強めなとことか、好きなものにはキラキラしちゃうとことか、いや、餌付けたくなる気持ちがすごい分かる。大人の男にも可愛がられるタイプだと思うので、日向に遊んでもらってるところを微笑みながら見守りたいです。
【日向】ご馳走様に対してお粗末様って返すあたり、粗野だけど育ちがいいんだろうなあって印象はあったけど、それ以上に可愛すぎるお母さんだった。
日向自体は過程と結果含めてすごい良かったんだけど、このルートのユウキがなあ。グサグサ無遠慮に傷を抉った挙げ句「私を攻撃してもいいよ」って、万が一の場合はあれだけユウキを傷付けたことに動揺した彼に全部押し付けるつもりなのが、無慈悲すぎて怖かったですね。鬼かな。
まあ日向が一番手強いだろうからなりふり構えなかったのは分かるし、拒絶されるのが怖いって気持ちは取り繕ってなくて人間らしいし、日向のことがすごく好きなのは伝わってきたので、結果オーライ。もうあんな試すような真似しないでほしいけど、この2人はこの先も絶対大丈夫じゃないかな。
【雪波】突然首絞めてきたりするんで手に負えない狂犬かと思えば、実際は捨てられた無垢な子犬でしたねえ、こんなのみんな好きだよねえ。
あれでいて実はユウキのことすごく良く見てるし、ド正論放ってくるのでユウキなんか速攻で論破されちゃうんですよね。雪波が素直だからこそだけど、あそこからよく持ち直したなあって感心しました。
BADは彼の健気さにやられて思わず泣いちゃった。
【伊吹】作品内最強キャラ好きとしては伊吹は完璧でした……しかもピンク髪オッドアイっていう……。
お姫様抱っこの時にすぐ「つかまって」って言うんじゃなくて、首に腕を回そうとしたところで「そのほうがいい」って言う、この違いに醸される余裕がさああああ、私あそこで撃沈したよ。特にハッピーがすごく良かったです、助けに来てくれるのが伊吹な安心感ヤバいですね、無敵だよ。
伊吹に答えを与えるのは生い立ちの特殊性からユウキしか居なかったとは思うんだけど、そもそも自分で決めちゃえるのに独断しないところに彼の気高い精神性が窺えるし、今までずっと誰にも甘えず教わらず導かれないまま生きてきて、もうこの先は誰かに委ねてみたいって気持ちももしかしたらあったのかもしれないなあ。
彼の世界から浮いてる雰囲気とか枠外での生き様とかかなり高い視点とか、全部好きです。
【リョウ】何考えてるか分かんない大人の壁ドン、良いよな～～～～～。リョウみたいな人の心の支えが家族ってのもまたギャップで萌えました。
子ども扱いに過剰反応しちゃうユウキも可愛いし、年の差カプとしても内通カプとしても、この2人の距離感はちょうど良かった。
ちゃんとユウキの選択に未来が掛かってる重みがあってハラハラしたし、惚れさせたもん勝ちなのが乙女ゲーらしくて、攻略してやった実感を得られたルートだったな。最後にして正解でした。
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