モノウィザ3人目、総評の後になってしまいましたが、ルート追加されたトーマスの感想です。

夜這いの件を是非詳しく

以下ネタバレ含みます。ご注意ください。

よくあの完成された物語からもう1人分ルート分岐できたよなあ。
後から追加する方が難しいと思うんですよね。構成力に脱帽しちゃいますね。

トーマスはルート追加前からグイグイ来るのが可愛くて、特にレオルートでの「直接的な表現で言わないと伝わらないみたいだから、言わせてもらうね」から始まる玉砕が最高だったよなあ…あれはほんと最高だった……。
アメリアの件での実は一番冷静で仲間を庇う姿や、リラインへ行きたい花恋に協力してくれた姿に、レイヤー枚数が多そうな予感がビンビンしてたんですよね。本当に今回の攻略追加は有り難いです。すごく掘り下げたかったんですよ。

（逆にあのトーマスという人の感情は、読みやすい。）という打算的な考えからのルート突入ですが、容姿端麗で明るくてみんなに愛されてて自信も能力も金もある金髪翠眼の陽キャとまずお友達から、なんて男の感情が読みやすいだと？
そんなのDuskさんと私が許すわけねえだろ？？？
という完全にダメな方の乙女経験値が本気発動。

おそらく今までで一番警戒しながらの攻略だったと思うんですけど、
「振り向かないで。前見てて」
頭頂部に乗った顎に即落馬
「ごめん。今両手がふさがってるから、これしかなくて」で後続馬に踏まれる始末。
ちょっと自己紹介しあっただけでもう血みどろなんですけどこれは何事？？
これ以外にも「肩に額」が2回あるんですよ～、手や唇じゃないこういうスキンシップ大好き～～～。

案の定そう簡単じゃないトーマスのことが少しずつ分かってくるのとともに展開されるのは、こんなに楽しそうな毎日ってある！？？何で私モニターのこっち側にいんの！？？？？と普通に泣いてしまったド級の逆ハー。
上官2人からの極太矢印が刺さりまくりです。
同年代ライバルの登場に慌てるそこそこいい歳な大人達って構図、たまらんですね。
レオ様本気の「焼き尽くすぞ、ガキ」が早速聞けて感無量。

一方の花恋はというと、ウィルレオルートの時よりも鈍くなってない？という、VS・逆ハーを煽って盛り上げてくれる天才でして。
「……根深い」とか「最難関だよ」とか、つい漏れてしまうトーマスの本音が全部可愛い。
そんな2人の距離をググっと縮めてくれるのが、一緒に誕生を見守ったドラゴンの赤ちゃんなんですが
「それじゃあ……『フィン』っていうのは、どうかな」
あがががががががが（故障）
す、すいません、気にしないでください……。
ここで花恋は初めて笑顔を見せて、トーマスが傍にいてくれることの幸せを噛みしめるんですね。
この時点ではまだ家族愛のようなものだと思うんですが、彼女が他人を信頼して純粋に好きだと思えるなんて、これは本当に大きな一歩だ。

トーマスの方も、「え…何でこんなに煽るん？こわ…」と思わず呟いてしまったウィル様の危うさを目の当たりにした焦りと、花恋からのすごく無邪気な愛情表現を受けて、
「あー……僕、こんなに苦しいの、初めてだ。今、ぎゅーって胸が痛くなった」
「もう、無理だ。この感覚が本物だと、僕は認めざるを得ない」
「嫌じゃない。でも今、決定的に胸を貫かれた感じ」
出た！！！！！
私の大好きな「ハイ！今好きなのを確信したよ！」が出た！！！！！！
紅花ルジの感想でも書いたんですけど、ほんと好きなんですよこれーーーーー。今まで見た中でも今回のが1番萌えたかもしれない。

ここまで来たら、もう後は気持ちを育てていくだけじゃないですか。
それなのに、トーマスはエメラルド色のイヤリングを渡して
「ね、お願い。君がこれをつけてくれたら、僕はとっても元気になれる」
「君の耳にこれがあるのを見たら、明日また『英雄』って言われても、全然気にならないんじゃないかな」
って言うんですよ………。
上官2人を攻略済だった方は同じくピンと来ちゃうと思うんですけど、私はもうこれで完全に彼の性質の悪さを察してしまいまして………。

その直後に、
「好きだよ」
「好きだ」
「じゃあ、もう言っちゃおう。――大好き。君は僕の運命だ」
待って…もうちょっと飾ってお願い……
深淵を覗けそうな気になってたところで、この直球は本当にやばかったです。
トーマスの「好きだ」は、彼を知れば知るほど胸を突きますね。

覗けそうな深淵のヒントについては、どう見ても本気スイッチオンしてるウィル様が
「わかりやすい愛情に、縋った結果だ」
と花恋の甘さを指摘した上で、エッロい囁き声で語ってくれるんですが、
「そうだね。だからこそ、あれは性質が悪い。『好き』も『尊敬』も本音だと伝わってくるから、疑いようがない」
「私たちのような人間にとって、あれは甘い毒だ」
仰るとおりですウィル様

例の玉砕をした同じ場所で
「私がトーマスなら、あと十秒もあれば君を口説き落とせる自信がある」
なんて言われちゃうと、心がザワザワしちゃいました。
この時のウィル様は本気度高すぎて色気がとんでもなかったなあ。自ルートで口説いてる時より全力出してた気がする。
「今の君の本心を当ててもいい？」のいーい？がエロすぎ。

警戒しない花恋に焦れたトーマスが教えてくれるのは、待ってました！夜這いの件です！！
「僕が夜中に君の部屋に向かうと、近頃は必ずウィリアム様と会うんだ。君の部屋に入ろうとしているんだよ」「レオ様もいるんだ」
「うん、これは嘘じゃない。毎晩君の部屋の前で、男三人で言いあいになる」
なるほどそれなら
月水金で担当決めたら良くない？

私が本当にクソ、トーマスのEDは2つ。

「Monochrome Wizard～白の聖者～」
世界の中心は君END。

「氷の魔王」
君と僕だけの世界END。

私のクソさで濡れ場に辿り着くまでにED紹介しちゃいましたが、そろそろエロいこと書かないと延々ストーリー語っちゃいそうで危ない。

花恋はトーマスへの気持ちが何なのかはまだ分からなくても、
（どこを触られても奇跡のように思えた。）
こんなに美しい感情をちゃんと抱えてるんですよ。

でもすれ違っちゃうんだよなああああ。
トーマスは周りの大切な人のために重ねてきた自己愛を全て捨てる覚悟の上、
「言わないでいいよ。もう拒絶させない」
と花恋に無理やりキスするんですが、
（気持ちがすれ違っていることに泣きそうな気分になり、切なさから舌を逃がす。）
（いっそう深くまで入りこんできた舌はそれを許さず、どこまでも執拗に絡んできた。）
に強い思いが感じられる、めっちゃめちゃ良いキス。

柱に押し付けられて、下着も破られて、即行でイカさられるんですけど、いやこれは…。
「外で達する感覚はおぼえたでしょう？次は中で達する感覚を教えてあげるね」
超テクニシャンじゃないですか……。
「出しちゃいなよ、ほら」
にて潮吹き。さすが未亡人キラーなだけありますね。

ただ、
「こんなに濡らしているんだから、僕がほしいよね？そうだと言って」
に、すごく冷静な
「……トーマスが、望むのなら」
が返って来てしまって、トーマスは撃沈しちゃうんです。
もうこのへんの温度差というか、いやこれ実際の温度に差はないんだよな、トーマスが自分を騙し騙しの高温なのがここで剥げちゃうのが、あーーーー全然上手く言えないけどとにかく切ねえ

自己嫌悪で花恋から逃げたトーマスとのすれ違いを解消しないといけないんですが
（私より逃げ足が速い人を、どうやって捕まえればいいんだろう）
が可哀想な上に、雨降るとかモノエン思い出しちゃうからほんと止めてお願い！！！
そんな背中を押してくれるのはよりによってレオ様。
レオ推しの私は
「俺はお前を幸せにしたいという気持ちから、好きになった。だからお前が幸せなら、それでいいんだ」
「冗談抜きで、お前が好きだった。いや、今でも好きだ」
あたりのあれで何度も死にました。
こっちのルートでも相変わらず強引だけどちゃんと距離を測る男前で素晴らしかったなあ。特にさっくり贈ってたのがめっちゃめちゃ高価で有名な家宝だったことが分かって膝から落ちそうになりました。そりゃアメリア達にも引かれるわ、レオ様すき……。

トーマスの方もフィンの機転のおかげでやっと捕まえて、改めて愛を告白。
「ど、どのくらい？」
ってすぐ聞くのがトーマスらしくて可愛かったんですけど、花恋も負けてない。
「でも今夜からは……堂々と襲っていいかな？」
「私、いつも襲われてばっかりだったから……襲うんじゃなくて、抱いてほしいな。私を抱く最初で最後の男の人になって、トーマス」
100点んんんんん！！！！！！！
いやあ花恋ちゃん、ここでお前がその台詞は完璧だろ。これ以上の返事があるか？っていう素晴らしさで思わず頭が下がっちゃったよ。

そしてようやくやって来てくれる挿入ですが、部屋に入った瞬間ドアが閉まる前にキスされて
（背を撫でる手つきで「今の内に息を吸って」と言われた気がして大きく息を吸う。）
（慣れないながらも頑張って呼吸を整えれば、褒めるように後頭部を撫でられた。）
なにこの19歳………
「だから今日は、剥いてあげるね」
で絶叫し、
（数秒も経つ頃には狙いを定めたらしく、一瞬だけ動きを止め……そこを優しく押しあげた。）
で呻きました。

この前戯の濃さよ。まだ一回も喘いでないとか信じられない。
いやいや、意外と挿れた後は力押しだったりするんじゃねえか？と疑ってみたものの、息が出来ないと言われて
「できるよ。できるように動いてるから」
と返された瞬間に平伏しましたね。トーマス先輩ほんとすげえ。

これ事後も素晴らしくて、
「な、なんで見てるの？いつから起きてたの？」
「え、そんなわかりきったこと聞いちゃうの？」
からの再挿入で計4回。そっちのポテンシャルはちゃんと19歳、ってそんなのアリかよ…。

トーマスの濡れ場は特にキスが素晴らしかったなあ。
舌が長いってのはもちろんなんだけど、基本ずっと舌か手で口が塞がれてるのが本当にエロい。
このシナリオさんの書く濡れ場が最高なのは分かってたんだけど、改めて読むとキスの描写も超絶に上手いですね。この方苦手な描写とかあるんだろうか。

でさあ、ここまでで私はもう先輩の力量は十分堪能したと思ってた。
甘かった。トーマス、こっからまだとどめ刺してくるからね。

既存18禁乙女のテクニシャンのほとんどが霞むくらいのテク持ちなくせに、
「今日は君が、僕を脱がせて？」
と受け体勢。
明らかに余計Sっ気溢れちゃってるものの、
「はっ、はぁ、はぁ……っ、脱がせてとは言ったけど、ここまでしてほしいとは……っ」
でフェラが始まったので
Duskさん分かってる～～～
トーマスを攻めたいという一定層の存在をよく分かってる～～～
とちゃんと素直に感心したんですよ、ほんとに。

「ほら、早く攻めて？このぐちゅぐちゅになった中でしごいて、僕が負けましたって言うくらい、屈服させてよ」
「攻めて？」
「んっ、ごめん。攻められすぎてつい腰が動いちゃった」
オイオイオイオイオイオイオイ
可愛い顔してとんでもねえ男だな！！！？？？？
くっっぷく、とか強調しねえんだよ女に攻めてもらおうとする男は！！！！！！！もうダメだ好き！！！！！！降参どうにでもして！！！！！！！！！！！

ちょっとごめん、もう萌えすぎてトーマスの濡れ場はこれ以上語れない。台詞はこのへんがセックスの神。

「はぁ。もっとワガママになーれ」
「僕に負けたと思っているからですよね」
「たとえば、今僕が何をしたいと思っているか……とか」
「それなら協力してよ、オリヴァー。団長、かなり本気みたいなんだ」
「……僕が好き？」
「有難う。たぶん近い内に、全部言うよ」
「じゃあ、恋にしてみせる」
「あの日、あの時、僕は恋ではなく……愛に落ちた」
「あぁ、本当に、君が好きだ。胸が抉られるほどに、君を得られないことが切ない」
「もう駄目。達しそうだから離して」
「はぁ、はぁ、はぁ……ふふ。『負けました』」

エンディングにも少し触れておきますが、「白の聖者」の方は
「改めて問おう。お前は何を望む？」
「僕の、望み」
で鳥肌がぶわーーーっと立ってしまって最後まで毛穴開きっ放しでした。
ちょっとだけまだ危うい感じが残ってるのが特に良かったなあ。トーマスはあれでいいですよね。

「氷の魔王」の方は、大切な人の魂を監禁した神をあれだけ憎んでいたのに、また救えなかったことで結局自分も似たようなことしちゃうってのが、色々な因果が辛すぎて…。

改めて今回のトーマス追加、これ本当に無料頒布でいいのかな？と恐縮してしまう程のボリュームと内容でした。
トーマスはもちろん、ウィルとレオ、エドワードやクロの魅力までをも底上げ・補強してくれる追加エピソードで感激！！！
描かれた世界が少し広がったおかげで、ますます勇者・魔王世代の話が気になっちゃったなあ。
現時点で、ウィルが親友である闇の神の加護を受けてて、花恋とレオが妻である炎の女神の加護を受けてるの、なんだか暗示的な気がするんですよねえ…。

なんてあの世界の全てを知りたくなる程、このシリーズは読んでて本当にワクワクします。
各感想それなりの長さになってしまいましたが、実は書きたいことの半分くらいしか書けてないんですよ。それだけアレコレ語りたくなってしまう作品というか。
簡単に言ってしまうとヒロインが異世界で救われるお話ですが、その救い方は攻略対象によって三者三様なのが特に素晴らしすぎる。
絡んだ紐だとしたら、ウィルは一緒に一つずつ解いてくれる人、レオは泣き笑いながらハサミで切ってくれる人、トーマスは僕のもこんなに絡んでるよって見せてくれる人かな。

Duskさんにはこんな作品を世に出して下さって感謝しかないんですが、それがなんとさあ、この上もしかしたらエドワードかクロのルート追加もあるかもしれないってお話でして…！
総評に書いたとおり、エド様攻略してえええええと思ってましたが、今回クロ周りを改めて読んだら
（既に夢を見ていたのか、低く渋い声で「油断するなよ」と言われた気がした。）
これ、クロルートもクッソやばくね？
「低く渋い声」が鼻へのキスで固まるとか、乙女心が超ざわつきますね。
いつまででもお財布の紐ゆるゆるにして待ってますので、どうか無理のない範囲で是非お願いしますーーー！