Othersに登録されるEDの感想、普通に長くなっちゃったので前半・後半に分けてお送りします。
Othersつーか二股つーか
以下、ネタバレ含みます。ご注意ください。
全編「どっちつかずで煮え切らない八方美人」というクリスティーヌがクソすぎるVS特化ルートですが、行動は天然ぽいのに実はちゃんと分かってるのがまた余計にイライラさせてくれます。ただ私の本望に大変近いところを通ってくれるので正直何も言えん。
まずはフィリップとラウルの兄弟ルートの感想から。EDは3つ。
「いつか、きっと」
フィリップ。編み物END。
「たくさんの愛情を」
ラウル。妊婦END。
「君に触れていいのは、僕だけ」
今世紀最大のバグEND。
初っ端からニアミスしてすぐガチ目なVSが始まるので、話が早くてとても有り難いんですが、「兄さんには気をつけて」と釘刺された直後に早速フィリップと舞台観に行ってて草。
(ラウルが言ってた『気をつけて』って、どういうことだろう……?)
そういうとこやぞ???
この兄弟は自ルートでもVS気味でしたけど、どうしてもフィリップの方が一枚上手なんですよねえ。
「女性は誰しも危うさのある関係に惹かれるものだ」
「そう思ってるのは兄さんだけだ」
「なら……彼女はお前を選ぶだけのこと」
理詰めで押し通して開き直っちゃうこの感じ、弟に対してもめちゃめちゃ大人気ない。
ただ、ラウルも告白して、
「返事はまだいいよ。ただ、僕の気持ちを、知っていて欲しかったんだ」
ってのが結局後ろ髪引きたいだけ感あるし、絶妙に姑息なのがラウルらしい。
この時手が震えてる描写がすごく良かったです。
これは緊張っていうより兄に取られてしまうことへの恐怖じゃないかな。
自己愛やマウント欲がうっすら匂っちゃうの、やっぱ似てるわこの兄弟。
両方に手作りクッキーを渡して、確実に独占欲を煽っていくクリスティーヌ。
まんまと煽られたラウルにキスされて、「そんなに弟がいいのですか?」に、そう、弟はいいのですよ…………………と完全にムツキのことを考えてた間にフィリップからもキス。
こういう時間差がほとんどない相手違いの連発、VS&二股ルートの醍醐味だよなあゾクゾクしちゃう!!!
この時点で色々まずいことになってるのくらい、いくら鈍くてもさすがに気づくじゃないですか。
それなのにラウルと出席したパーティの帰り、
「大丈夫?あの……、よかったら中で少し温まる物でも飲んで行く?」
だからそういうとこやぞ???
に対するラウルの
「……いや、そうじゃなくてさ。僕の気持ちを知ってるだろ?」
「それでも、入れてくれる?」
がさあああああ。メンタル安定してる時のラウルはすごく誠実でほんとに格好いいよなあ。
結局ラウルとは未遂、キスマークを見つけてつい押し倒してしまったフィリップとも未遂。
しかしながら着々と挿入に近づいてくる兄弟ですが、怪人から身を守るために提案されるのがまさかの同居。
この状況で!この2人と!!同居!!!!!
盛り上がってまいりましたあああああああああああ
「ありがとうございます……お願いします」
(二人がいればきっと大丈夫……だよね?)
ほんとお前、マジでそういうとこやぞ分かってんのか?????
早速距離を詰めて耳元で囁くフィリップと、酔ったみたいだから俺が部屋に送るよなラウル。
「……それともこのまま……兄さんの傍にいたい?」
「ラウル。彼女を送ったら、すぐに戻ってきなさい」
あああああ、ド直球な牽制タイムに頭おかしくなりそうなんだけど、なんで当のクリスティーヌは大して喰らってないんだお前正気か!??
その上、夜中に誰かと話したくなっちゃって無警戒に部屋を訪れやがるんですよこの子。
行く?あの攻防を目の当たりにして、わざわざどっちかの部屋行く????
こんな行動、めちゃめちゃ図太いか、めちゃめちゃアホか、ただのスケベか、の3択でしかないじゃないですか!!!
ただどっちの部屋訪れても、抱いてはもらえないんですよ。このワンクッションがなかなか心憎い。
特にラウルとは一緒に昔のアルバムを見るんですけど、
「うん、もう一度あの頃に戻れたらな……」
「僕は……戻りたくないな」
ってのが、予感と余韻と、ラウルのリアルな気持ちが痛いほど伝わってきてすごく良かったな。
そんなラウルの初挿入は風呂姦なんですけど、馬で遠乗りに出かけて雨に濡れてしまい、風呂の譲り合いを経て、
「よかったら……、その……一緒に入らない?」
って誘うのがまさかのクリスティーヌなんですよ…。
ええ………?あのお屋敷にシャワーなんかいくらでもあるんじゃという疑問はとりあえず良いとして、いや、展開としては大変有り難い申し出だけど、クリスティーヌってこんな子だったか…?ただのスケベな可能性がグンと強まってしまったんですが……。
「……兄さんとも、こうして一緒に入った?」
「馬鹿なこと聞いてるって、自覚はしてる」
「でも知りたいんだ……君がどうするのか」
ほらもう完全にビッチ疑惑かかってるやん
でもこの濡れ場、表側のラウルの魅力が炸裂ってかんじですごく良かったんですよーーー。
この関係でやる前に一緒に風呂入るってのが、もうニヤニヤが止まらん。マジでたまらん。
後ろから抱きしめられて、首なめ前戯。
「いい?」
「なら……どこが、気持ちいい?」
「ここ……?」
がクソ優しくてめちゃめちゃ癒やされました。
「クリスティーヌ、僕のほうを向いて」
「見せて、クリスティーヌ」
のちょっと急いてる感じも素晴らしくて、クリスティーヌも恥ずかしがって胸隠したりしちゃうんですけど、一緒に入ろうって言ったのお前やろが舐めてんのか。
とりあえず
「……はぁ……入、った……」
の声がヤバすぎた処女喪失。
風呂でのエロは温度と湿度と一緒に糖度も上がる気がするんだよなあ。
そもそも私が温度と湿度を感じる濡れ場が大好きなせいもあるんですけども。サウナ並みなやつか、寒くてカラッカラで体温だけなやつが特に好きです。
一方のフィリップは、手コキからのフェラ、背面座位で「このままご自分で、挿れてください」なんですよ。
やたら自発的に抱かれるように促されるんで、これカメラでも仕込んでて後でラウルに突きつける気なんじゃね?さすがお兄ちゃん……と途中まで普通に思ってたんだけど
ちげえわ、今19世紀のパリだったわ
「貴女の中はこんなにも、私を求めているのに……本当に出来ないのですか?」
「さあ……そのままゆっくり挿れてみてください。大丈夫、私が支えますから」
って、嫉妬しながらも優しく諭すフィリップはとてもエロかったです。
どちらも選ばないEDは結局ラウルと結婚するんですが、ラウルが数日遠征しちゃうんですよ。
当然フィリップさんの夜這いが待ってるわけです。
「いけないことだと、わかっています。ですが……」
「貴女が傍にいるのに触れられないなんて……耐えられない」
で、壁ドン挿入ですが、クリスティーヌはマジで股ゆっるゆるですね。
けどこれな~~~、こんな体当たりで来られちゃうと断れねえよな~~~~~。
特に、
「――……駄目、駄目です……私にはラウルがっ」
「――っ、その名前は……今聞きたくはありませんね」
この、今まで散々余裕ぶってたくせにここでついにラウルを思い出したくないって本音が出ちゃう台詞に超萌えました。
フィリップみたいなタイプが感情先行しちゃってる感じが大変良いです。
無事遠征から戻ってきたラウルにも気づかれてしまい、
「……僕からも一つ聞いていいかな?」
「僕が知らない痕が残ってるね」
「首筋の他は、どこに触れられたの?」
とあくまで淡々と攻める、こちらは裏側のラウルの魅力が炸裂。
「もしかして、ここも触られたのか?」
触られてるどころか挿入しちゃってますぜ旦那、しかも2回目で~~~す。
に対するただのスケベの反応が、
(ラウルが……こんなに嫉妬するなんて……。)
普通するやろwwwwwwwww
呆れながら苛立ちながらも激しく求めてぶつけてる感じがとても美味しい濡れ場で感謝感謝だったんですが、ちょっとさあ。
3Pしないってどういうことですか?
今世紀最大のバグじゃないこれ?????
フィリップの台詞はこのへんVS最高。
「……よかった、貴女には嫌われたくない……」
「まるで……ラウルが、私に見せ付けているようだ」
「っ、ラウルには許しておきながら、私のことは拒むのですか?」
「弟のことを考えてらっしゃるのですか?」
「もっと喘いで、ラウルに聞かせてやればいい」
「腰を揺するんですよ」
「愛しています、何度言っても貴女に伝わっているか不安になります」
「ずいぶん……感じているようですが、ラウルとはどうだったのですか?」
「ラウルよりももっと、楽しめることを教えてあげましょう」
「……けれど、貴女がラウルに抱かれていると思うと……胸が張り裂けそうになる」
ラウルの台詞はこのへんVSマジ最高。
「クリスティーヌ。わかってくれる人は、ちゃんといるんだ」
「どうか僕を選んでほしい。お願いだ」
「兄さんに、惹かれてるの……?」
「……絶対に君を、兄さんにも渡さない」
「……嫉妬でおかしくなりそうだった」
「兄さんも仕事が終わったんだね。だけど僕達の邪魔をしないでもらえるかな」
「……じゃあ……中に入る?」
「僕が脱がせても……いい?」
「僕だけを……愛してくれる?」
「……言えるだろ?僕にして欲しいんだよね……?」
「僕の目を見て言って」
「クリスティーヌ……君から、キスをして」
「何度も……言うけど、愛して……るよ、はぁっ」
「もっと、もっと……イって……僕で、感じて……っ」
それぞれちゃんと(いや、ちゃんとではないけど)選ぶEDも良かったです。
特にフィリップEDは最後の編み物スチルが超可愛くてニヤけるどころか笑ってしまったんですけど、身を引いたラウルの「ん、なに?」がさ~~~。空野さんはほんとこういうの上手いよなあ。
ヒロインにヘイトが貯まるリスクがあるので乙女ゲーのVSってぬるいことも多いんだけど、これはしっかりがっつりなのでとても満足度高かった。やっぱ実際に火花散らしてなんぼだよ。そのためならただのスケベと成り下がったクリスティーヌにも目を瞑ろうではないか。