ペルオペ4人目、リシャールの秘書兼執事・レミィまいります。
これは好きになっちゃう
以下、ネタバレ含みます。ご注意ください。
差し出がましいところが全くない、言動から滲み出る優しさ。
ここぞというタイミングでスッと現れてくれる安心感。
特にカルロッタのドレス事件をふんわり収めて
「悔しかったでしょう」
「もし、あなたがプリマドンナになることができたら、その時はどうか周りを思いやれる人になってください」
この頭ごなしに人を責めない大人な対応よ……。
そんな一歩引いた場所で冷静沈着に上手く立ち回るタイプだと思っていたら、暴漢に馬なりになって顔面殴打リピート。
「貴女が襲われ……つい理性を失ってしまいました」
「あれが私の本当の姿なのです」
ヤダ…もっと好きになっちゃう……
早めにネタバレかましてしまうと、この包むような優しさとキレたら怖い冷酷さは、彼がクリスティーヌの兄であり裏組織の人間でもあるという2面性からなんですけど、レミィルートは障害が多くて全編切なかったなあ。私ほんとこういう展開に弱いんですよ。
しかもよく見つめ合うんだこのカプは。
そんなレミィルートのEDは8個!シーンに至っては驚異の223個!!!これ若干やりすぎでは!!???
「外の国」
移住END
「写真の二人」
せつなバージンロードEND
「誰よりも優しい人」
え?ここで終わり???END
「渡せなかった手紙」
熱演に泣くEND
「青空の下で」
デュオEND
「もう遠慮はしない」
ヤンデレミィEND
「かなわない約束」
一緒に食べてよおおおおおおおEND
「後悔」
関係者全員が後悔END
大筋としては、2人で逃げるorラウルと結婚するの2択ですが、逃げる方にもパターンがあって、似た結末とはいえちゃんとそれぞれの味があるんですよね。よく出来てます。
どのルートでもきっかけになるのが、「レミィさんの具合が悪くなってしまい雨まで降ってきたので部屋へ誘う」ってイベントなんだけど、これ
「では、私は床で寝かせていただきます」
な床問答をベタベタにしてくれるところも含めて、めっちゃ好き。
震えてるのを見て隣に寝るんですけど、
必死だったとはいえなにやってるの私!?→レミィさんが目を覚ましたらどうしよう!→目を覚ましたら……レミィさんはどんな顔するんだろ?
という心の三段階がとても乙女ゲーで大変良いです。
ただせっかくの近親だというのに、あんまり重さがないんですよねえ。兄妹であることよりミリュー在籍であることの方が弊害大きく出ちゃってるというか。
「……お前が慕っていた兄がいなくなっても……平気か?」
「貴方はカイル兄さんだけど、今はもう、私の恋人のレミィさんだから」
待て待て、どちらかと言ったら今でも絶対にカイル兄さんだろ
思い出絡んだイベントとかも一応あるんだけど、やっぱり行方不明期間が長くて兄妹としての経験値が低いので、他人感が強いんだなよなあ。ここだけすごく惜しい。
なのでわりとすぐ押し倒されちゃうし、クリスティーヌもダメダメ言ってるけど全然抵抗しきれてないし、すぐ喘いじゃうんですけど
(お父さん、……ごめんなさい……。)
これはさすがに背徳がマッハ
やっぱり兄妹姦良いよな~~~~~!!!
特に、
「子供の頃のことは、決して忘れない……だから、今夜を兄妹として過ごす最後の夜にしよう」
「……カイル、兄さん……」
「……うん」
のうんが超可愛かったです。
まあこの時点でもうセックスしちゃってんですけどね
今夜兄妹でいいなら明日も兄妹でいいだろ…なあ……。
でも恋人になってからのレミィさんはほんっっっとに可愛くて……。
表情豊かで茶目っ気もあって、執事然してた前半とは全くの別人。
ワルツの練習相手を頼むんだけど、
「ただし――ここでは……出来ません。他の団員の目もありますし」
「あ……、そうですよね。無理を言ってごめんなさい……」
「そうではありません」
「仕事が終わったら、お前のアパートに行くよ。……だから、そこで練習しよう」
敬語からのタメ語!!!!!
あああああああ弱い~~~この関係クッソ楽しいやつ~~~!禁断のオフィスラブに実は兄妹設定まで上乗せってドキドキワクワクにも程がある~~~~~~!!!!!!
「なにか二人で、恋人らしいことをしないか」
以降、とにかく甘くてラッブラブなんですけど、この関係がずっと続くわけねえんだよなあああああ。
「こんなに幸せでいいのかな」ってヒロインが言う時は大抵続かねえんですよ、知ってるんだよ。
「可愛いな……可愛い」と噛み締めたり、パズルの最後のピースを一緒にはめたり、流れ星に「今度生まれ変わったら、お前と一緒になりたい」とお願いしたり、父親のお墓に謝ったり、これ以上立てるな…止めてくれ頼む……と言いたくなってしまう程の死亡フラグ乱立。もう見渡す限り旗。
今生の別れが近づいてくる音が確実に聞こえるので、まさに真綿で首を締められてる気分です。
でこの後に来る濡れ場、「全裸2人が部屋の真ん中で立ちっぱなし」っていうなんかすごく心許無い状況なんですけど、そのまま前戯始めちゃうので、クリスティーヌに空気椅子疑惑が発生してしまうんですよ。
それが気になってしょうがない以外は、王道に甘くてニヤニヤしちゃう超和姦でした。
「あぁ、っ……こんなに、濡れて……嬉しい……」
が糖度高くて良かったなあ。
18禁乙女ゲーで「濡れて嬉しい」なんて素直すぎる一言めっちゃレアだよ……。
たださあ、中出しなんですよ
えっ中出し?兄妹で??しかもお前もうすぐクリスティーヌの元を去ろうとしてるのに中出し???っていう。
正直結婚式挙げるのも、おいおい身を引く覚悟を決めた男がなんで最後にダメ押しすんだよ……ってあんまり納得いかなかったので、ここもうちょっとレミィの行動に裏付けがあってほしかったなあ。
俺がいなくなっても一生俺だけを愛せ、っていう気持ちを少し覗けた方が人間らしくてよかったのになーって思いました。
この後助かったり助からなかったりするわけですが、どの結末も全部良かったです。
BAD、特に「かなわない約束」の余韻が切なかったですね……。
別筋のBAD「渡せなかった手紙」も、最後に抱きしめてほしいというクリスティーヌに「……それは、できません」と答えるレミィがさあ。先割れスプーンさんの泣き演技、昔からめちゃめちゃもらっちゃうんですよね。素晴らしかった。
さてさて最後は当然これ。
この切な苦しいルート達の中、1本だけあきらかに浮いてるヤンデレミィルートですが、きっかけは怪人の強姦。
やっと怪人の濡れ場全部見たけど、
素晴らしいね!!!???
もうほんと何言われても全部エロかった。
あまりにもエロいので、私が知らないうちにCV大石けいぞうでオンする萌え増幅装置的なもんが頭に仕込まれたんじゃねえか……?ってちょっと星新一しちゃうくらいエロかった。星新一にそんな話があるのかは知らん。
「これだけ蜜が出れば、汚れも流れていくはずだ……」
「でも……もっと綺麗にしような」
ないわゆる上書き強姦も素晴らしかったですけど、ヤンデレミィの何がリアルって「力加減がおかしい」ってとこなんですよ。
体を拭くときも抱きしめるときも、基本強いんですよ。こぼれちゃってますねえ。
愛しかないのでいつもはちゃんとデレミィなんだけど、疑心暗鬼からの地雷原。たどり着くのは善意を笠に着た軟禁。
ああ…これレミィが怪人になっちゃうんだ……って気づいた時はゾクッとしちゃいました。だから怪人もおとなしくバトンタッチしたんだろうな。
先割れさんの暗い呟きは相変わらず絶品、レミィの台詞はこのへんさすが。
「……ですが、その……私個人としても、お聞きしたい……と思っております」
「色々悩むことも多いとは思いますが、できることなら、どうか安らかにお休みください」
「お嬢様、もしよろしければ私を傘に入れていただけませんか?」
「……私は立場もわきまえず、貴女との距離感をはかり違えていたようです」
「……私のことが好き?」
「……お前は……こんな俺のことを、どう思ってるんだ……?」
「ですから貴女には兄などいないのです。今までも……。そしてこれからも……」
「……私は……とんでもないことを……」
「頼む。どうか、俺を……受け入れてほしい」
「たとえ、……神に許されなくても、お前を愛してる……」
「……今だけは、兄としても恋人としても、傍にいるよ」
「可愛いな……、本当にお前は可愛い……」
「……お前のどんな顔も、覚えておきたいんだ……」
「……もう、ドキドキしてるよ」
「早く帰って……お前を抱きたい」
「今日は……優しくして、やれないかも……しれない」
「俺の前で、恥ずかしがらなくてもいい」
「指と舌、どっちが気持ちいい?」
「……悪い、俺はまだおさまりそうにない」
「……引き止めて、すまない」
「お願いだから、行かせてくれ……」
「怖いだろ……?」
「ああ。俺以外、誰にも知られたくないな」
「いいよ。俺はこうしているだけだから」
「そうじゃない。これからはお前の身の回りの世話をする付き人になるんだ」
「それに、ラウル様は裏表のない立派な男性です」
に、お前の目は節穴か???????と一瞬問い詰めたい気分になりましたが、ラウルと結婚するルートも、心がギュッとなって良かったな。私の大好物が詰まってました。
あとリシャールさんがめちゃめちゃ格好良かったよ!惚れ直したよ!!
レミィはなぜあんな半生送ることになっちゃったのかがまだ謎のままなんですけど、これ怪人ルートで明かされるんですかね??
すごい気になるけど、とりあえず次回はOthers登録分の感想をまとめてお届けする予定です。例の装置を出力マックスに設定して怪人でグランドフィナーレじゃ!!!たぶん開幕と同時に死ぬ!!!!