紅花6発目、薬師・ルジまいります。
この不安はなんなの
以下、ネタバレ含みます。ご注意ください。
こう見えて一人称が俺+CV佐和真中な時点で私の心はざわついてならないんですが、男に襲われた過去というトラウマを告白した直後に
「そう。俺と、貴女の秘密」
あかん、クソざわつく
このざわっざわした心を持て余してたところで、ナァラから素晴らしい提案が。
「じゃ、じゃあ……秘密を共通する者同士として話しましょう。敬語を使われると壁を感じるわ」
ここでルジみたいなタイプをタメ語に誘導してくれるって、お前は本当に良いパス出すよなあ。かゆいところに手が届きまくりです。
でなぜか、仲良しクラスメイトの学園モノみたいな展開に。
「実は君を含めた何人かで酒を飲みたいな、と思ってるんだけど……男の俺が誘うと、警戒されそうだろ?」
まさか人妻の身で合コンに誘われるとは
って、メンヘラクソ女(まだ許してない)の彼めっちゃイケメンじゃないですか!!!
銀髪ロン毛に泣きぼくろの胸元全開がいじられ役って、是非この人攻略させて下さい!!!!!
という不埒な下心はもちろん叶うことなく、カップル2組に見せつけられて、その場に残ったルジとナァラは深夜に二人きり。
シャルとエルスが和解して良かったね!みたいに一応なってるけど、いや~もうこれさ、確実に別の目論見もあるセッティングでしょ。男側に暗黙の了解的なの絶対あるだろこれ。
で、明らかになるのが二人は従兄妹という事実。
結婚できる程度の血縁なんて
18禁乙女界では薄すぎるので正直どうでもよい
ただ
「これからは『兄さん』……って呼んだ方がいいかしら?」
「……本心から、そう呼びたいの?」
に、私の色んなアンテナが一斉に回りだしまして。
ドSやらヤンデレやら鬼畜やら腹黒やらと一緒に実の兄アンテナまで反応してしまい、さすがにこれは敏感すぎたので再調整。「兄」というワードだけでとりあえず回っちゃうのほんとどうにかしたい。
そんなメンテナンス作業をよそに、ルジはずーっと優しくて責任感が強くて仕事が出来て近寄りやすい、それこそ年があんまり離れてない自慢のお兄ちゃんみたいな雰囲気なんですよねえ。
「その理由が、オレ自身も分からなかったんだ。君との繋がりは嬉しいはずなのに、なんでだろうって……一晩中考えた」
「答えはでたの?」
「……うん。今、出た」
こういう、ハイ今好きなのを確信したよ!的な台詞言われると毎度萌えちゃうんだけど、従妹で仕える王の嫁っていう関係だと今はこれが精一杯って感じが今回は特に良かったです。
ただこっからは確信したルジの詰め方がやばかった。
とりあえずそのタイミングを計りきった
スキンシップ+囁きのコンボもうやめてくれ
合コン中に突然耳元に寄られて、超甘いお声でひそひそ話した挙げ句
「あ、ごめん。ちょっと唇が触れちゃったかな」
とかもうほんとうにやめてくださいおねがい…しぬ……
トーヤをエア当て馬にした上で呑めない酒を呑む、という期待するしかない展開に私のニヤニヤも最高潮。これは何一つ見逃すまいとなんとか瀕死から回復。
事故チューして
「ご……ごめん。わざとじゃないんだ」
というベタベタにもまんまとニヤニヤしてたら
「……でも」
(伸ばされた手が私の腕を掴み、少し強引に引き寄せる。驚いて顔をあげたら――)
「これは、わざと……」
はああああああああああん(結局死亡)
これに続けてやってくるイベントが最高だったんだよなあ。
(微かに唇を震わせると、そこに指の背が添えられた。溜まっていた雨粒がすくわれ、ルジの口元へと運ばれる。)
ルジはエロい(確信)
もともと雨の中抱き合うシーンって純愛葛藤暴走どの感情前提でも色っぽいので大好きなんですけど、やるせなさきっかけに色んな現実やら感情を直視してしまったルジの姿が本当にエロかった。
「……こんなに醜い心が、家族としての愛情?」
ってこれ、ナァラにも言ってるんですよね、お前もそうだろ?俺だけじゃないだろ?って。
(理解するのを拒もうと頭を振れば、両手で頬を包まれた。)
(まるで「一人で逃げるのは許さない」とでもいうように。)
この描写にちょっと鳥肌立つくらいグッと来まして、この時のルジすごく好きだなあ。
なのに今までの感じで添い寝に誘ってみたりするわけですよ。
私ここでなんか分かっちゃったんですけど、ルジに対するざわざわってこの辺りが理由だと思うんですよね。
ナァラが自分を好きなことに自信がある時と自信がない時、その振り幅が結構でかいんだよな。
今までのスキンシップもそうなんですけど、特にこの添い寝とかナァラとの距離が物理的に近くてメンタルが安定してる時は、(もっと熱く、激しく、そのくせ怜悧な欲求。)っていう、ちぐはぐ感のある肉食系なんですよねえ。
ただ、じゃあその自信が揺らいだらどうなるの?逆に草食系になるなんて単純な男じゃ絶対ないだろルジは?ってその不安。やばいこれはちょっとBADが楽しみすぎる。
そんな中、今度はトーヤをリアル当て馬にした上で呑めない酒を呑ませるという、こちらももう期待するしかない展開に私のニヤニヤと不安が最高潮。
「ではな。あとはお前達二人で飲め」
トーヤ様………
「なんだ、俺がいなくなるのが、そんなに寂しいのか?」
「この続きは、寝台でな……」
と念を押すことも忘れない。この人はほんと王の器ですなあ…。
トーヤの思惑もバッチリ効いた上、ルジは酒とか雨とかの力を借りると強気度増すんですよね。意外と雰囲気に弱いタイプ。
「俺と一緒に逃げよう……ナァラ」って極論を言葉に出来ちゃう程なんですが、なんせそこは人一倍強くて優しいナァラ。ルジが大切な人材であることや国や人の未来を無視出来ず。
私だったら速攻逃げるし、なんなら逃げてる最中で二・三発やるわ。
そんな私には絶対に訪れないナイス18禁。
「消えない熱を、私にちょうだい。その記憶があれば、この先何十年でも耐えていけるから……」
「……おいで」
は~~~こういう最後の一発になる覚悟の上での一発大好き……。
ナァラが脱ごうとすると「いや、俺にやらせて」とか言ってくるので余裕こいてたんですけど、
「はは、情けないね。初めてだから緊張してるみたいだ……」
そうだった!
トラウマのこと完全に忘れてた!!!
女性に怖い思いをさせたくない+童貞って前提があるにしても、濡れ場中の台詞「嫌じゃない?」「触ってもいい?」「痛くない?」「平気?」でほとんどカバーです。
毎度毎度ドエロい声で逐一確認してくるのほんと反則。
ナァラがちゃんと喘いでも
「え、痛い?」
「あ、違うの……痛かったわけじゃないわ」
ああああ思い通りにならねええええええ
ただ、
「ああ、そういう……」
で気づいた後は、「痛い?」じゃなくて「気持ちいい?」って聞いてくるんですよ…。
しかも「ほら、俺は初めてで分からないからさ……不安なんだよ」で(微笑)とか「恐かったら、ここで止めて。じゃないと俺……歯止めがきかなくなりそうだから……」でゴーサイン待ちとか、ほんっっっっとにこの男は…!!!その中身と完成度で童貞って脳がバグるわ!!!!!!
脳がバグったところでご紹介、ルジのEDは2つ。
「終わりなき研究」
机の上END。
「絶望という名の暗闇」
駆け落ちせざるを得ないEND。
BESTもBADも最後の最後まで共通。
(終わっちゃった……)で一夜だけの過ちが切なげに終了し、想い合ったまま、薬は完成して女性たちも無事故郷へ戻ったところで、もう一度逃げようと言ってくれるルジへの反応次第ってことになるんですが、この分岐も結構エゲツないですよね。
トーヤの
「……そう、友である内に、お前の手を離せて良かった」
がこれまた王の器すぎる方は、その後にやってくる二発目で
「まだ駄目だよ……」
「触るだけでいいの?」
「中がうねってるね……、いきそう?」
みたいな台詞のバリエーションが増えてることに謎の感動。
「まったく、何度研究しても……はあ……君の体は底知れないな……」
「普通なもんか。……俺が分かっているのなんて、せいぜいこのくらいだ……」
にて的確なピンポイント攻め。
体験相手1人でこれはすごい。というかむしろ1人に集中してこそのテクですね。
一方トーヤが背中を押す前に諦める方ですが、こっちね~~~。
ナァラはトーヤとの子どもを出産、久しぶりに再会したルジに
「ねえ、ルジ。……ルジは、結婚したの?」
ナァラ?それは完全に地雷では??
「してませんよ。……誰かを愛することの空しさを、ある方から教えていただきましたから」
案の定肝が冷えまくったこの反応。
「だから、さっきから言ってるじゃないか。本気で止めてほしいのなら、叫べばいいんだよ」
「なぜ君は、そうしないのかな」
しかもやべえ…、これ自信がある方のルジじゃん……。
肉食なまま負に堕ちた医者超こええ……
「違うなら、どうして他の男のものを、ここに入れたの?」
と言いながら床に押し倒して、盾にするのは子どもの命っていう堕ちっぷり。
久しぶりに心から強姦です
愛のない寝バックやばいね!!!乙女で初めてじゃないかな?あったかなあ?ともかくこのスチルが最高すぎました。
ナァラがマジで脚開いてない
こんなに刺さった濡れ場スチル、他に2、3枚あるかどうかってレベルです。
失笑と同じくらいため息つかれるのも大好きなんで
(私の懇願に、長い溜息が返ってくる。)
もとても有り難い。
その後の展開含めて
清々しいほどの愛憎BADでした
いや~~~ルジの闇はこう来るんだな、もっと遠回りに追い込んでくる感じで来るのかと思ってたので、この大胆さと直球さはすごい予想外でした。
ここまで思い切られちゃうと無双ですね。
トラウマなんて完全に意識の外に追いやってて、しかもちゃんと引っ張られてんだろうなあ。
もうほんとルジ好きだわ。
ルジの台詞はつい多くなっちゃったけどこのあたり無双。
「ね、立派な下心でしょう?」
「ああ、そうだ。せっかくだから研究室の隣にある仮眠室で、一緒に眠ろうか?」
「全部、ここに書いてある」
「耳がすごく赤いから。……果実と間違って食べちゃいそうだよ」
「奥まで染みて、君の全てになりたい……」
「君も一緒に」
「無理だよ。今分からないんだから」
「俺を男として意識している、君の顔が見たいだけさ」
「……本当だ、しょっぱいね」
「いじわるじゃなくて、嫉妬だよ」
「なんでもない。……それじゃあ、おやすみ」
「っ、好きだ……君が好きで、好きで、どうしようもない」
「何度も諦めようと決めては、その度に心が壊れそうになる……」
「ここで君と一緒に過ごせなくなることが辛い。君と交わした言葉や想いまで、無くなってしまうようで……」
「……脱がすよ」
「お願いだから、そんなに可愛いこと言わないで。……理性が擦り切れそう」
「……叶うなら、君を抱く最後の男になりたい」
「ああ……今、すごく濡れたね……。っ、わかる……?」
「この夜が雨と共に消えてなくなっても、身の内の熱は消えない」
「……君に残っている熱は、まだ俺のものかな」
「今日来たのはね……君がトーヤ様に抱かれたと知ったからだ。君に残る最後の男の記憶が、他の男だなんて……許せないだろう?」
「酷いな。あの剣を俺に向けるつもりでいたの?まだ何もしていないのに」
「その中途半端な優しさが、時に人を壊すのだと……君は知っているのかな」
「ここ、弱かったよね」
「……何を許すのかな」
「……俺をこういう人間にしたのは、君だ」
「本当だよ。おめでとう」
「じゃあ、俺と一緒に逃げようか」
で、後日談もまあまあ闇が深いんだよなあ。
作品中断トツで独占欲が強い男。
この人3Pなんて絶対無理ですね。
1は親友2人が突然の訪問をしてくれるんですが、そんなわけなので4Pのことなんてちっとも考えなかったよ本当だよ。
嬉しいはずなのに、回り回ってナァラの記憶を消すという甘い誘惑に抗うお話でしたが、
「君が憶えているのが、俺だけだったら良かったのに。こんな離れ小島に連れてきても、まだ俺は……君を独占したりない」
で、うすうすナァラも気づいてる通りこれ絶対そのうち縛られますね、なんなら今夜もう縛られてますよね。
縛りプレイで心の平穏を感じてくれるといいんだけどなあ。彼はフィジカル満たせばメンタルも満たされるタイプじゃないかなと思うんですよね。
2は独占欲が見せつける方向へ転がって浜辺でアオカン。こっちの濡れ場もすごい好みのタイプでした。
「これ、奥のほうにほしくない?」
がとってもエロいし、
「じゃあ誰を愛してるのか、言いながら達して」「もっと」
が最高に独占欲強め。
もうほんとにほんとにルジのこと大好きだわ。