紅花も最後の攻略、侍従・ウルまいります。
もういい加減そろそろ目覚めそう
以下、ネタバレ含みます。ご注意ください。
プラトニック最高~~~(白目)
ただナァラの5歳下ってことなんで、ウルは13歳くらいの設定なんですよねえ。
18歳と13歳ってどうだこれ?ぎりっぎりアリか…?いや~~~ないわ、せめて義務教育は終えててくんないとなあ。
という己の守備範囲と倫理観を確認しながらの攻略でした。
ともかくウルは一人称がウルな時が超可愛いんですが、単に幼いだけじゃなくて、頭の回転はそのへんの大人並みに早いんですよ。
のくせして、賢いショタにありがちな嫌な感じのあざとさは皆無、いやほんと配分が絶妙ですね。ただただ天使です。
侍従のままなルートと夫になるルート、先に並べときます。ウルのEDは3つ。
「誓い」
そのうち3PしそうEND。
「愛しき日々は胸に集いて」
ご褒美(控えめ)END。
「貴方を殺す刃」
ノール様すげえなEND。
まずは侍従のままな方ですが、葛藤王のルートでもウルはずっと頼もしかったからなあ。
トーヤの闇に気づいちゃってるところなんて、ただ可愛いだけな男じゃない予感がすごくて、ウルルートは結構楽しみにしておりました。
案の定、自身の恋心に葛藤するウルが絶妙に天使。
にも増して、
枕を抱えて満足してるうちの王様可愛すぎ。
もう勘弁してください…トーヤへの再萌えがきっついです…。
ただウルは頭がいいだけに、そんなトーヤの気持ちも揺れるナァラの気持ちも、ちゃんと気づいて汲める男なんだよな。
耳を塞いだナァラに本音を打ち明けたら以降は固く封印。
「ウルのこころだけ、連れて行ってください」
と、トーヤの元へ自ら送り出すシーンは切なかったなあ。
嫉妬という感情になる手前なんで、ほの暗いところが無くてすごく爽やか。
なんとか自分のものにしようとがむしゃらな大人たち(のエロい方のBAD)を見た今となっては、この清々しい自己犠牲は余計に尊かったです。
一方、夫になってくれるルートですが、
ウル相手だとナァラは完全に変態ですね
分かるよ、お前のその抑えられない衝動はすごく良く理解できるよ。
空気を全く読まないスキンシップにウルは毎回律儀に動揺してくれます。いやもうほんとこっちもただの天使。
例の身代わりイベントには本人が現れたので、いっやwさすがに無理があるだろwwwと見守ってたんですけど、ここでセフが助けに来てくれるんですよねーーー。
セフらしい場の収め方にまたしても再萌えしてたら、初夜の確認をしてくれるのはまさかのトーヤ。
続いて幼さを叱責してくれるのはノール、力不足を実感させてくれるのはスレン。
なんなのこの再萌えルートは……
ウルはみんなに愛されてますよねえ、偉い大人達がこぞって成長するきっかけをくれるんだもんな。
まあ正直こっちとしては、ウルを助ける名目でオールスターがとどめを刺しに来てるとしか思えないんですけど(早々に満身創痍です)、見本となる先輩達を目標に、彼も一つ一つ自分に足りないところを自覚して埋めていってくれるんですよ。この人らの良いとこだけ取ったらそりゃ究極の男が出来上がっちゃうだろ。
そんな向上心の強いウルが選んだのはノールに弟子入りして政務補佐官を目指す道。
パワハラありセクハラあり激務で危険でミスったら即リストラに嫁も連帯っていう究極のブラック職場なんですけど、最終的に
「そうです!あのノール様が、わたくしに期待して、任せてくださるとおっしゃった!これはすごいことですよ!」
って完全に罠に落ちてて、ノール様こっちでもさすがですね…っていう気持ちになりました。
ウルもそんな試練に立ち向かえる闘志をしっかり秘めてる男でして、特に怒りの描写がどれもすごく良かったです。
(食いしばった歯の隙間からは、ギシギシという音が漏れていた。)
自分のために美少年がこんなことしてくれてるの間近で見たらたまりませんね…。
この力強さとノールの冷淡さが合わさったら、めちゃめちゃ優秀な政務補佐官になれそう。
もともとトーヤやノールみたいな癖のあるタイプも見抜けるほど他人の観察に長けてるし、あの容姿で性別問わずに愛され上手、人脈もバッチリで実家のバックアップまであるって、将来有望すぎる男ですなあ。
そんなわけなのでエロいことは将来に期待するとしまして、ただまあなんせ18禁。
酒だと偽って媚薬を飲ます、というのも嘘でただの風邪薬、っていうルジのややこしいアドバイスで(思い込みがあったとはいえ、ウルにとって私は性的な対象になりうるのがわかったからだ。)を無事確認。
ウルへの愛おしさが爆発してしまった変態Verのナァラはエロめのスキンシップもなんら躊躇せず。
(そうして脚を絡めた時、あることに気がつく。)
(これって……)
ウルたんの勃起万歳~~~~~~~!!!!!
が、勃起しちゃった天使は膝から崩れ落ちて震えながら泣いちゃうんですよ…やだ……超喜んじゃってごめん………。
その上ですね、ちょっとこれこの後にFDを控えてる身としてはものすごく焦ったんですけど、
「こんな……こんなものがあるから!」
(ウルは果物を切るために持ってきていた短刀を、いきなり自分の体へと向けた。)
え????????????
ままままままま待って!待って待って!待って待って待って待って!!!!!
終電に置いて行かれた高尾山口駅以来の渾身すぎる「待って」が100回くらい出たよね。
はーーークソ焦ったよ。ウルから一物取ったら萌えに至る道筋がすっっっっごく複雑になっちゃうから!!!それならそれでもなんとかアレだけどいやいやいやいや。
18禁乙女で1番の危機を回避して安堵のため息、勃起しちゃった天使の台詞はこのへん天使。
「お気持ちはしかといただきました。で、ですから手を……」
「どうか、お耳を塞いでいてくださいませんか」
「すみません。貴女は少し黙っていてください」
「っ…………ついてます」
「貴女に……失望されたくなかった。嫌われたくなかった!友達で、いてほしかった……っ」
「ええ、わかっています。優しい方でなければ、自らの命を引きかえにしてでも友を守ろうなどとは思いませんから」
「ふふ、なにを言っているのですか。わたくしは永久に、貴女の夫ですよ」
「……あ、貴女も、わたくしを独占したいと思ってくださるのですか」
「早く貴女に相応しい男になりたい」
「わたくしの体は、貴女だからこそ反応する。しかしその事実こそが、最も罪深い!」
「離れません」
「いってきます。貴女の夫として、恥じない戦いをしてきます」
「愛しています。貴女のためならば、世界すら変えてみせる」
「ふふ、よかった。これで、夢が一つ叶いました……。ああ、嬉しい……。やっとスレン様に、勝てた気分です……」
「貴女はわたくしに、男としての人生をくれたのです」
「わたくしの、花嫁……。貴女に、……また会いたい……」
「……会いたい……」
後日談は
「それじゃあ、早速縛ってくるわ!」
という乙女ゲー主人公にあるまじき台詞が秀逸でした。
膝枕じゃない方でスチル下さいってのが正直な感想ではありますが、夫に負けじと罠に落ちてるナァラが可愛かったです。
やっぱりノールは自分の身内といる時が本当に幸せそうだなあ、なんだかんだですごく愛情の深い人ですよねえ。
師としてのノールにずっと興味があったんですけど、最後にその姿を見れて嬉しかったです。
「敗北が決まったら、次はより良い負け方を模索するべきだ」
で、「紅く染まる空」を思い出しました。
ナァラが折れないはずなのを見越して、模索した結果だったんだろうなあ。
ウルの可愛さと男らしさを堪能出来たのはもちろん、ノールのノールらしさに改めて慄いたルートでした。