紅花7発目、オルテ大臣の息子・セフまいります。
ヒゲ属性まで用意されてるとは…
以下、ネタバレ含みます。ご注意ください。
今すぐスーツに着替えて頂きたい
ちょうどいい~~~~~~。
ファンタジー感皆無だけど、恋愛して結婚するのにちょうどいい~~~。
ヒゲにしても大抵は生やしてるだけの男が多い中で、ナァラはちゃんとパーツを愛でてくれるんですよね。
「それ、好きだね」
「うん、好き」
「……俺が理性のあるオッサンでよかったね」
オラオラしてないヒゲもエロい
ヒゲ萌えを抱えてる身としては感謝の気持ちでいっぱい。
セフ√はオルテ大臣の背景が知れたのも良かったなあ。
ナァラの説得を呑んだのはこういう過去があったからなんだな。良い親子ですよねえ。
でもよく考えると、あの夫の政敵の息子ってこっちも割と際どいとこ行くよね。
身内でもあるエスタルートでのハラハラとはまた別な感じでハラハラがやばい。
でもほんとセフは良い男なんですよーーー。
年頃特有の色気と気取ってない可愛さがとても良い。
絡まれたナァラを助けた時も、
「あ、本当?いやあ、助かるよ、ありがとう。いつもお勤めご苦労様です、本当に」
絡んだ男にはこの対応。
処世術に長けてるというか、わざわざ敵作らないタイプ。
「ごめん、ちょっと我慢してて。俺、あんまり強くないからさ」
を年下の女の子に言えちゃうのもほんと良い。
こういう男に人殴らせたり雨の中ダッシュさせたりするの、乙女の醍醐味ですよね。
私もすごい好きなんだよなあ。仮面被って助けに来てくれる男ももちろん好きなんだけどさ。
「よりによって、どうして俺を頼るかな。自分で言うのもなんだけど、俺ほど頼りにならない男はいないぜ?」
なんて言ってたセフが、少しずつ自分の欲しいものやしたいことに正直になっていく過程は、見ててとても癒やされました。
ともかくこんなにも仄暗いところが皆無な35歳をニートにしとくのは勿体無いわ。陽の下でスーツ着るべきだわ。
「政務補佐官……殿」
から始まるVSもセフらしさとノールらしさが満載で最高でした。
「起きなさい、ナァラ。いつまでよその男の背中にもたれている気ですか?」
という冷徹さに
「……待てよ」
で普段の自制が思わず外れて、ノールを煽るセフが超素敵。
これ意外と喰らってるんじゃないかな。ノールにとっては苦手なタイプかもしれないですねえ。
売り言葉をアマゾンでポチるくらいな感じで買ったノールによって二人は即離縁。
こっから自宅に連れて帰ってプロポーズするまで、セフという男の魅力が思う存分発揮されてて、いやーーー全やり取りたまらなかったです。めっちゃめちゃニヤけた。
まずは一旦飲み屋へ収容、からの良かったらうち来る?
「あ、いや……俺の家」
「……いいの?」
「いいの」
私も恋人未満なスーツと酒呑んで終電逃してえ………
…しまった!今もう完全に違うベクトルで大空に羽ばたいてた!!!
私こういうのも大好きなんですよねーーー。良いよなあ、終電逃すの良いよなあ。
もちろん家(実家ですけど)に上げて頂くことにしまして、軽くて甘めな冗談を言われつつ、絶妙な雰囲気の中で改めて問われた
「あー、えーっとさ……うちに来ない?」
に、私も付き合って2年目くらいの年上彼氏に結婚前提で同棲に誘われてえ……とまたしてもバッサバッサ羽ばたいてたところ、
「……俺を、再婚相手に選ばない?」
「あの……だめ、でしょうか……」
「俺は、君と結婚したいな、とか思っていまして……」
の流れ弾に当たって直滑降で墜落。
しかも
「やっぱり、政務補佐の方がいい?……好き、だった?」
って聞くんですよ、この年上彼氏可愛すぎるでしょ…。セフ先輩好き……。
ただ先輩はこのまま勢いで抱いちゃったりしないわけですよ!!!振り回されつつ愛しつつ支えつつ、ちゃんとベストなその時まで待てる男なんですよ!!!!生殺される覚悟がある男なんですよ!!!!!
ここにさすがだいぶ年上の温かさが感じられて、すごく良いお預け期間だったと思います。
「だけど、やっぱり……、その、してたんだよね?」とはつい聞いちゃうんだけどね、こういうとこもセフの魅力だよなあ。
本人が生殺されてる間にナァラはセフという人への理解を深めていくんですが、彼の台詞は結構深いものが多くて、
「思惑というか……俺さ、喧嘩するの嫌いなんだよね」
「だから友人とか、困ってる人とか、いい顔できる相手にだけ、いい顔して。そういう風に生きてきた」
アラサーの心には沁みるぜ……
でもこれ純粋にセフが他人の痛みに敏感で優しくて温かい人なだけだと思うんですよね。全然卑下することじゃない。
「……俺が怒っちゃったら、止めてくれる?」とか、「だから、俺が悪く言われて怒ってるだけなら……あんまり、悪く言わないでやって」とか、ノールの体調を気遣うところなんて、本当に素敵な人だなーと思いました。
こんな人に愛されたら幸せ間違いなしだわ。一瞬敬語verのルジが出てきて超ビビったけど、この二人は安心して見てられますね。
そんなわけで安心して見守ってましたが、さすがに先輩には無理させすぎたようで、
「か、可愛すぎて、煩悩がどこかにいってしまった」
「ああ、もう!可愛すぎるだろ!押し倒したいとかじゃなくて!ぎゅうっとしたい感じっていうか!」
この限界オタクはどこの私かな…???
「ああ、もう!可愛すぎるだろ!押し倒したいとかじゃなくて!ぎゅうっとしたい感じっていうか!いや押し倒したくないは完全に嘘だけど!」なら私もCV大石けいぞうに100回くらい言った記憶がありますね。
あきらかに限界突破しているにも関わらず押し倒さない先輩、優しく確認して
「この質問は、君にとってはまだ早い?」
から始まる1発目ですが、
結論から言いますと即死でした
甘い。めちゃめちゃ甘い。もうとにかく囁きが全部信じられないくらいの甘さです。耳が火を噴くかと思いました。とても人間に出せる糖度ではない。
特に
「我慢しないで、聞かせて……」
は脳が揺れる程の甘さ。
しかも「手首への愛撫」から始まるんですよ!
その後にキスして「……嫌だった?」なんですよ!!!
外堀からじんわり埋めていくこの感じ…!!!
リードの巧さと声の甘さは随一かもしれない。
ものすごく優しく処女喪失させてくださいます。
ナァラも直後に
「本当に。すごく優しかった……」
って感極まってしまうからね。
射精タイミング自在なのも大人度高くて素晴らしい。
私なんて直前まで若い女の子の色気に振り回される男の可愛さに微笑んでたもんだから、ギャップ萌えまで一緒に喰らっちゃったよ。「舌、出してごらん……」でたまらず耳が火を噴いたよ。
これは処女相手の濡れ場としては完璧ではないでしょうか。
耳から火を噴きたい方に超おすすめ、セフのEDは2つ。
「優しい音色」
ヒゲが…ない……END。
「月からの死者」
友達がクソEND。
分岐はこちらも最後の最後。
BESTは前夫と共闘するなかなか熱い展開ですが、
「それでは、故郷に戻る機会が与えられたら、貴方はルスに帰りますか?この国に残りますか?」
「以上です」
が法廷物の映画見てるみたいで、ノールが最高にカッコよかったです。
ただセフはそんなノールのことも良く見てるんですよねえ。
「たぶん、同じくらい執着している対象を秤にかけた時に、あの時点では陛下が君に勝ったというだけの話で……」
「もう少し君がノールの心に食い込んでいたら、危なかったんじゃないかと思う」
私も心からそう思う
セフの政治家としての素養がもともと高いのを改めて実感したし、ノールはセフのこと結構好きだと思うんで、今後良いライバルになるんだろうなーって感じが嬉しいエピソードだったなああ。
二発目はナァラが押し倒して騎乗位。
女攻めのはずなんですが、セフは超余裕な上、相変わらずのド甘さ。
「……いったね」
「さーて、ここからは俺の反撃の時間だ」
にて攻守交代という展開も容赦ない。いやーーーもう無理ー甘いー甘すぎるーーー。
(普段は穏やかでしかない瞳が、獣めいた色を浮かべて私を見つめる――この瞬間が堪らない。)
という
ナァラの性癖に1000%で同意です
すごい分かるよ!!最終的にそこにたどり着くよね!!!ほんとその一言一句に同意しかない!!!
BADはこの選択ミスでこれが来るか…と呟くしかない無慈悲な結末。タイミングも最悪でして、これはさすがにナァラが可哀想すぎたなあ。
セフの台詞はこのへん甘くて可愛くて17歳差。
「なんで……そこまで頑張れるの?頑張るのって、大変でしょ?」
「本当に、心配……しないの?」
「……もう、頑張るつもりはなかったんだけどなぁ」
「あんた、何言ってんだ?」
「そのくらいの勇気はあるさ」
「俺相手には、無理しないでほしい。恐い時は恐い、辛い時は辛いと言っていいんだ。夫婦って、そういうもんだろ?」
「ん?なになに、見惚れちゃった?」
「こう連日気を張っているとだね……疲れすぎて、すぐに眠ってしまうわけですよ」
「……ごめんなさい、調子に乗りすぎました」
「おいおい、まるでどこかの賢い男みたいじゃないか。俺はもっと馬鹿だよ」
「うん、ものすごく抱きたい」
「まあ、やらしいことしてるからね。……これからもっと、すごいことするけど」
「っ、たまんないな……」
「その声……っ、すっごい腰にくる……」
「ほんとはもっと、君を感じていたいけど……あんまり長くすると……辛いだろう、から……」
「夫婦はね、心で手を繋ぐものなんだよ。だからどんな絶望に沈んでも、もう一人が引っ張りあげることができるんだ」
「俺はそういう決め台詞を言えるほど、若くもないし、格好いい男じゃないからさ」
「なーに言ってんだか」
「……嫉妬してんの?」
「動いてないのにいっちゃいそー」
「ほら、全部見ててあげるから、もっと奥まで飲み込んでごらん……」
「こんなオッサンは忘れて、違う人と幸せに……と言いたいところだけど……。君は頑固だから、難しいかもね……」
後日談1は、旦那にキャバ通い疑惑が発生&まさかの潜入捜査、っていうもうスーツ着せるしかないストーリー。こちらもセフはあっまあまでした。
後日談2は、『巧みな腰使いで旦那様を骨抜きにしてしまおう計画』をしたものの微妙な結果に終わったナァラに対して、セフはスローセックスでお返し。
「でも達してなかった。あれこれ考えながらしてたから、快感に集中できなかったんだろ?」
「……今日はちゃんといけたね」
夫婦間の性的なすれ違いを未然に防いで、しっかり面倒見てくれるセフは旦那としてもパーフェクト。
ナァラはよくその年でセフみたいな大正解を選んだなあ、と彼女の人を見る目を称賛したくなるルートでした。彼はマジで間違いない。